副作用の少ない鉄剤はヘム鉄を選ぶといい!吐き気や便秘はなぜ起こる?飲み合わせやビタミンc併用や注射についても♪

非ヘム鉄の鉄剤とヘム鉄って何か違うの?

非ヘム鉄とヘム鉄の鉄剤の違いは後述で詳しく解説していますよ。
ヘム鉄の鉄剤はDHCのものが値段が安く継続しやすいと人気ですよ↓↓

この記事では、他にも以下の内容についても解説しています。
- 副作用が軽くなる鉄剤の飲み方
- 鉄剤の副作用はどのようなものがある?
- 鉄剤の飲み合わせで注意が必要な飲み物や薬は?
- 鉄剤にビタミンc併用は必要?
- 注射の鉄剤は副作用が少ない?
鉄剤の副作用に悩んでいるあなた!鉄剤をこれから利用しようと思っているあなた!ぜひチェックしてみてくださいね。
副作用の少ない鉄剤はヘム鉄!副作用を軽くする飲み方は?

副作用の少ない鉄剤ってあるのかしら?

ヘム鉄の鉄剤は非ヘム鉄のものよりも副作用が少ないですよ。
市販の鉄剤にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。一般的に下の画像のようなヘム鉄の鉄剤(サプリメント)の方が副作用が少ないと言われています。

病院で渡される鉄剤は、2022年度現在で非ヘム鉄のものがほとんどです。
フェロミア錠という病院でよく利用される鉄剤では、8.2%程の方が吐き気や胃痛、下痢などの副作用の症状が出るとのことですよ。

どうしてヘム鉄の方が副作用が少ないのかしら?

それは、ヘム鉄と非ヘム鉄の構造の違いからですよ。下の図を参考にしてくださいね。
引用:一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所HP
上の画像のようにヘム鉄はタンパク質に包まれており、そのままの状態で腸に取り込まれます。
一方で非ヘム鉄はむき出しの状態(胃には負担がかかる状態)で、腸から吸収される際に一度酵素で変化してから吸収されます。
この変化のときに出る活性酸素が腸の粘膜を攻撃します。この攻撃に体が反応して吐き気や下痢、胃痛などの副作用が起きるのです。
上記のようなメカニズムから、ヘム鉄の鉄剤の方が非ヘム鉄のものよりも副作用が少ないです。ただ、ヘム鉄の鉄剤は割高なのが欠点…。
「高い鉄剤を買い続けるのはちょっと厳しい…。」という場合は、ファイチなど体への負担が軽くなるように加工された非ヘム鉄の鉄剤を利用すると、胃痛などの副作用が軽減されます。

また、以下のように、鉄剤の飲み方を少し工夫すると副作用が軽くなる場合もありますよ。
- 食後に飲むようにする
- 小分けにして飲む
- 寝る前に飲む
病院で鉄剤を渡されていて、その副作用に悩んでいる場合は、悩まずにお医者さんに相談しましょう。
副作用の少ない鉄剤に変えたり、量を調整したりなど対応をしていただけますよ。
DHCのヘム鉄の鉄剤は「他に比べてかなり安いので継続できる」「副作用が出なかった」という口コミが多いです↓↓

※鉄剤の過剰摂取は肝臓や心臓へ負担がかかる可能性があります。
利用する前に病院で血液の検査をし、お医者さんと相談して飲む量を調整するのがおすすめです。
鉄剤の副作用は吐き気や便秘などがある

鉄剤の副作用ってどんなものがあるのかしら?

鉄剤の副作用は以下のものが挙げられますよ。
- 吐き気・おう吐
- 胃痛・胸やけ・食欲不振
- 下痢
- 便秘
- 食欲不振
- 発疹
- ベンが黒くなる
- 歯が茶褐色に着色する
医療情報専門サイトCareNetによると、病院でよく処方されるフェロミア錠では「5930例の中で487例(8.2%)の副作用が報告されている」とのこと。
その中でも一番多い副作用が「吐き気・おう吐」で5%以上、続いて「胃痛・胸やけ・食欲不振・下痢・便秘」などの副作用が0.1〜5%未満、「発疹」が0.1〜5%未満です。
その他にも鉄剤を飲み始めると「ベンが黒くなる」「歯が茶色く着色する」などの症状が出る場合もあるとのことですよ。このような副作用は以下のような理由から起きます。
●吐き気・おう吐・胃痛・胸やけ・食欲不振
鉄剤(非ヘム鉄)が胃や腸を刺激して上記のような症状を引き起こします。
「2週間ほど鉄剤を飲み続けていれば症状が軽くなってくることが多い」とのことですよ。
●下痢・便秘
鉄剤(非ヘム鉄)が腸を刺激して下痢や便秘を引き起こします。
また、吸収されずに残った鉄剤が悪玉菌のエサとなり、腸内細菌のバランスが崩れることも一因とされています。
また、人間が一度の鉄分摂取で体に吸収できる鉄の量は決まっています。ですので、鉄剤を小分けにして飲むことで鉄剤が吸収されずに残るのを予防することができますよ。
●ベンが黒くなる
余分な鉄分が排出されるのでベンが黒くなります。
鉄剤を飲む前から、消化器系の出血によりベンが黒かった場合は、悪化している可能性もあります。
「もしかして悪化した!?」と、心配な場合はお医者さんに相談しましょう。
●歯が茶褐色に着色する
鉄の色素が着色し、歯が茶褐色になることがあります。研磨剤入りの歯磨き粉を使ってよく歯磨きをすれば落ちますよ。
鉄剤の飲み合わせで注意が必要なのはコーヒーやお茶

鉄剤の飲み合わせで注意が必要な飲み物ってあるの?

鉄剤の飲み合わせで注意が必要なのは以下のようなお茶とコーヒーです。
- 玉露
- 煎茶
- 紅茶
- コーヒー
これらのお茶やコーヒーに含まれるタンニンという成分は体への鉄の吸収を邪魔します。ですので、鉄剤の飲み合わせで注意が必要と言われています。
できれば、鉄剤と飲み合わせるのは避け、鉄剤を飲んだ数時間後に飲むなど、飲み方を少し工夫した方がいいでしょう。
ほうじ茶、玄米茶、ウーロン茶、麦茶などは飲み合わせても大丈夫ですよ。
また、医療情報専門サイトCareNetによると、以下のような薬と鉄剤の飲み合わせも注意が必要とのことです。
- セフジニル
- キノロン系抗菌剤
- テトラサイクリン系抗生物質
- 甲状腺ホルモン製剤
- 胃酸を抑える胃薬 など
上記で紹介した薬と鉄剤を飲み合わせると、鉄の吸収を邪魔したり、お互いの薬が影響し合って効果を弱めたりします。
「自分が飲んでいる薬と鉄剤の飲み合わせが大丈夫かな?」と、心配な場合はかかりつけのお医者さんや薬剤師さんに相談してみましょう。
鉄剤にビタミンc併用は必要?

ビタミンc併用で鉄剤を飲むと鉄の吸収を助けてくれるって聞いたことがあるわ。それって本当?

確かに、ビタミンc併用で鉄剤を飲むと吸収を助けてくれます。
しかし、知り合いの薬剤師さんに効いてみたところ、病院でよく処方されるフェロミアという鉄剤は、吸収されやすいように加工がされているとのこと。
ですので、ビタミンc併用の必要はないとのことですよ。
その他の薬でも、フェロミアのように鉄が体に吸収されやすいように加工されている鉄剤が多く販売されています。ビタミンcが含まれている鉄剤もありますよ。
ドラッグストアなどで「この鉄剤はビタミンc併用で飲んだ方がいいのかな…?」など、迷ったときは、薬剤師さんに相談してみるといいですね。
食事で鉄分を効率よく吸収するには「ビタミンc併用」はとっても有効です。
ビタミンcだけでなく、他の栄養素もバランスよく取り入れることで、鉄分の吸収効率がグンと良くなりますよ。
※ビタミンc併用で吸収効率が良くなるのは非ヘム鉄です⇒非ヘム鉄の詳し解説はこちら
鉄剤の注射は副作用が少ない?

鉄剤の注射って副作用が少ないの?

一部、頭痛や血清リンの減少などの副作用の報告はありますが、飲む鉄剤よりは軽い副作用とのことですよ。
※上記の意見はフェインジェクト静注に対応している病院のHPの意見を参考にしています。
ただし、鉄剤の注射は、貧血の症状が深刻で、飲む鉄剤で重い副作用が出てしまう方向けの治療です。
ですので「鉄剤を飲むとちょっと気持ち悪くなるから注射してもらおう」と思って、お医者さんに相談しても、簡単に注射はしてもらえませんよ。
鉄剤の注射は、2020年頃から「フェインジェクト静注」という製品が出てきたことにより、週に1回、2〜3回程の通院で必要量の鉄分が摂取できるようになりました。
それ以前は、週に数回、10〜20回の通院を必要とする大変な治療だったんですよ。
鉄剤の注射は、血液内科、消化器科、産婦人科などで取り入れが進んでいます。
「どの病院に行けばいいのか分からない…。」という場合は、まず、かかりつけのお医者さんに相談して、鉄剤の注射治療に対応している病院を紹介して頂くといいでしょう。
※フェインジェクト静注に関する情報は日経メディカル、Answers Newsの記事を参考にしています。
まとめ
- 鉄剤はヘム鉄のものを選ぶと副作用が少ない傾向にある
- 鉄剤は「食後に飲む」「小分けにして飲む」など飲み方を工夫すると副作用が少ない
- 鉄剤は「吐き気」や「便秘」など消化器系の副作用ある
- 鉄剤と玉露などのお茶やコーヒーは鉄の吸収効率を下げる可能性があるので飲み合わせに注意が必要
- 鉄剤にはビタミンc併用なしでも吸収されやすいように加工されているものがある
- 注射の鉄剤は飲む鉄剤よりも副作用が少ない傾向にある

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