とうもろこし栽培に失敗するのはなぜ!?大切なのは害虫の対策と元肥!

2021年8月6日

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A子困った
A子さん

とうもろこし栽培って毎年失敗するのよね…。去年は歯抜けのものばかりで、その前の年は虫に食われて全滅…。今年は失敗しないように予習しておかなくちゃ!

収穫したばかりが一番美味しいとうもろこし♪家庭菜園でも大人気の作物です。

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しかし、歯抜けのものができたり、虫に食われたりと、意外ととうもろこし栽培って失敗が多いんですよね。

この記事では、とうもろこし栽培の失敗で特に多い失敗例を4つ紹介しています。

最初に、4つの失敗例と原因を一覧にまとめていますので、それを確認しておくだけでも今年の失敗率がグッと下がりますよ。

今すぐにこの記事をチェックして、今年こそプリプリの実がたっぷり詰まったとうもろこしを収穫しましょう!

とうもろこし栽培に失敗!?よくある失敗例4つを紹介 

A子疑問
A子さん

とうもろこし栽培でよくある失敗で何かしら?

A子さんのように「よくある失敗」を先に確認しておけば、事前に対策ができますね。 

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ここでは「とうもろこし栽培によくある失敗と原因」を一覧にまとめています。

あなたの失敗は「何が原因なのか?」、ササッと確認できますよ。 

よくある失敗例一覧

失敗例原因
歯抜けとうもろこし受粉が不十分、水不足、肥料不足
実を虫に食われたアワノメイガによる食害
実が小さい 、しわしわ水不足、肥料不足
背が低い、茎が細い肥料不足、定植環境が合っていなかった

上記の中で、とうもろこし栽培に特有の失敗が「先端の実が歯抜けの状態になること」と「害虫被害(アワノメイガ)」 です。

まずは「歯抜けとうもろこし」になってしまう原因と解決策について解説していきます。

先端の実の歯抜けは受粉が不十分だったことが原因

とうもろこし栽培の失敗で、特に多く挙げられるのが「歯抜けのとうもろこし」になってしまうことです。

これは「先端不稔(せんたんふねん)」という症状です。

その理由は、とうもろこしの受粉条件が、他の作物とはちょっと異なるためです。下にまとめましたので参考にしてくださいね。

  • とうもろこしの雌穂(しずい)の絹糸(ひげ)は、一本一本が実の一粒一粒と繋がっている
  • とうもろこしは自分の雄花の花粉では受粉できない
  • 気温が32℃以上になると花粉の機能が落ちていく

とうもろこしの雌穂のひげ(絹糸)は、一本一本が実の一粒一粒と繋がっている

A子さん

とうもろこしって「ひげ」一本一本がきちんと受粉しないといけないのね!?

そうなんです。ひげ一本がきちんと受粉して初めて一粒のとうもろこしになります。

 「きちんと受粉できているかは心配だなぁ」という場合は、人工授粉がおすすめですよ。

開花した雄穂を摘(つ)み取って、絹糸(ひげ)を優しく撫でてあげれば受粉完了です。 

とうもろこしは自分の雄花の花粉では受粉できない

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A子さん

とうもろこし一本だけを植えても実はできないということね。

まさにA子さんの言うとおり!とうもろこしを受粉させるには、複数の株が必要です。

「10本」の株を「2列」にして植えることで、受粉する確率がかなり上がりますよ。

気温が32℃以上になると花粉の機能が落ちていく

A子さん

とうもろこしって暑い季節にできるイメージがあるけれど、暑すぎると花粉の機能が無くなっちゃうのね。 

とうもろこしの花粉は、気温が32℃以上になると、その機能がどんどん落ちていきます 。

暑くなる前に受粉できるように、植え付けの時期はきちんと守りましょうね。以上が「歯抜けとうもろこし」の原因と解決策でした。

この他にも、肥料不足や水不足で雌穂(しすい)が実をつけられる状態にまで成長できていなかった可能性も考えられます。

元肥や追肥、水やりについても後述にありますので参考にしてくださいね。

続いて、「歯抜けとうもろこし」と同じくらい多い「虫に食われた」失敗についての原因と解決策を解説していきます。 

とうもろこし栽培で要注意の害虫はアワノメイガ

A子困った
A子さん

一昨年のとうもろこし栽培は虫に実を食われて大失敗したのよね。とうもろこし栽培で注意しなくちゃいけない害虫て何かしら?

とうもろこし栽培で最も注意するべき害虫は「アワノメイガ」です。

下の画像のような頭の黒いイモムシですよ。「写真はい気持ち悪いから嫌!」というあなたのために、ちょっとイラストも書いてみました(笑)

※下の画像はクリックすると拡大できます。

参照:長野県農業関係試験場HP

収穫直前のとうもろこしに侵入して実を食い散らかすかなり厄介な虫ですよ。

雄穂(ゆうすい)周辺の葉の裏に卵や糞があったらまずアワノメイガで間違いありません。

卵から生まれた幼虫は下の画像のように雄穂の花粉と一緒に下に落ちて雌穂に到着します。

落ちなかったものも、茎の中を通って実に移動していきますよ。

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実に侵入されてからの駆除は、かなり大変なので以下の予防法を試みて侵入を防ぎましょう。

アワノメイガの予防法
  1. 薬剤を使用する
  2. 雄花を切り取る
  3. 防虫ネットで囲う
  4. マメ科の植物を近くに植える

それでは、それぞれ説明していきます。毎年アワノメイガの被害に悩まされてきたあなたは、ぜひ参考にしてください。 

予防法①薬剤を使用する

アワノメイガは薬剤を使用すれば、かなりの確率で防除できます。

薬剤を使用するタイミングは、雄穂(ゆうすい)が出てくる時期と雌穂(しすい)が出てくる時期が効果的ですよ。

アワノメイガに効果的な薬剤の代表は以下のものです。

  • 液体:スミチオン乳剤、トレボン乳剤
  • 粉:デナポン粒剤パラパラとまくだけなので家庭菜園におすすめです

私の父もスミチオン乳剤を散布してアワノメイガを防除しています。

お手入れの時間がなく、雄穂は付いたまま、雑草は伸び放題のひどい環境で栽培していましたが、アワノメイガの被害はありませんでした♪

実家のとうもろこし畑

予防法②雄穂を切り取る

受粉が完了したら雄穂を切り取ってしまい、アワノメイガが隠れる場所を無くしてしまいましょう。

または、受粉前に人工授粉用の雄穂だけを残し、残りを切り取っておく方法もあります。雄穂1株分があれば4株分ほどが受粉可能ですよ。 

これもかなり効果的な予防法ですので、ぜひ試して見てくださいね。

予防法③防虫ネットで囲う

薬剤を使用したくない場合は株全体を防虫ネットで囲ってしまいましょう。こうすることで、アワノメイガの成虫が卵を産みつけることができません。

実の部分だけ小さいネットで囲う方法もよく紹介されているのですが、これは雄穂から落ちてくる幼虫しか防げません。

ですので、少し手間ですが株全体を囲ってしまった方が効果的です。

予防法④マメ科の植物を一緒に植える

アワノメイガはマメ科の植物を嫌います。ですので、インゲンや枝豆などを一緒に植えておくと寄ってきにくくなりますよ。

薬剤を使用したくない場合は、とうもろこしと一緒にマメ科の植物を植えておくことをおすすめします。

とうもろこし元肥は堆肥と化成肥料を使う

A子疑問
A子さん

とうもろこしの元肥って何をまけばいいのかしら?今までは化成肥料だけをまいていたのだけれど…。

とうもろこしの元肥は「堆肥」「化成肥料」、あと「苦土石灰」をまいてください。それぞれの働きは以下の通りになります。

堆肥土壌改良、栄養
化成肥料栄養
苦土石灰ph調整(とうもろこしの適正phは6.0~6.5)

この3つをまいて、土をしっかり耕してあげてくださいね。

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いちこ

ここからは「元肥のまき方と量」「株間」「追肥のまき方と量」について説明していきます。

元肥のまき方

苦土石灰と元肥は、以下のように2回に分けてまいていってください。

  1. 種まき2週間前に「苦土石灰」を蒔いて粗く耕す
  2. 種まき1週間前に元肥として「堆肥」と「化成肥料」をまき、もう一度よく耕す 

土作りは、とうもろこし栽培の成功に向けての第一歩です。

前もって石灰や元肥を土に馴染ませておくことで、とうもろこしの生育初期に最も適した状態の土壌になります。

またしっかりと耕しておくことで、水はけがよく、根が呼吸をしやすい土になりますよ。

元肥の量

苦土石灰や元肥(堆肥、化成肥料)については、種苗会社やホームセンターで紹介されている使用量がさまざまです。

以下が「サカタの種」「タキイ種苗」「カインズホーム」のホームページでで紹介されているとうもろこしの苦土石灰と元肥の量をまとめた表です。

このように各社を比べてみると多少元肥の使用量が異なっていますね。タキイ種苗は少し元肥を多めの設定にしているようです。

とはいえ、これはあくまでも目安量です。まずは、あなたが購入した苦土石灰や元肥の袋の説明書を確認し、その通りに土作りをしてみるましょう。

化成肥料は元肥にも追肥にも使えるものを選ぶと無駄なく使えますよ。

種まきの株間

 元肥を混ぜ終わったら畝(うね)を作っていきます。畝の高さや株間は以下の図を参考にしてくださいね。

追肥のまき方と量

とうもろこしは栽培の途中で2回追肥します。追肥のタイミングは以下の通りです。

  • 1回目:草丈が50センチ程度で本葉が5~8枚頃
  • 2回目:雄穂が出始める頃

1回目の追肥は「実をつけるための体作りを助ける」ため、2回目の追肥は「実を大きくするのを助ける」ためです。

追肥の量は「1㎡当たり50~60g」を目安にまきましょう。1㎡は約6株分ですよ。

追肥をしたタイミングで、下の図のように根元の土寄せをしておくと根がしっかりと張り、倒れにくくなりますよ。

とうもろこしは、畑の肥料をきれいさっぱり吸い取ってしまうくらいの大食い作物です。

「畑の掃除屋さん(クリーニングクロップ)」なんて愛称も付いているくらいですよ。

肥料が足りないと、貧弱な株になり「歯抜け」や「実が小さい」とうもろこしになってしまいます。追肥は忘れずに行ってくださいね。

とうもろこしは水やりも重要!

A子疑問
A子さん

とうもろこしって夏にできる野菜だから、水やりの必要はないのかしら?

とうもろこしは、花が咲いてから実が熟するまでの時期は水分の要求が多くなります。

この時期の水やり作業はとても重要ですよ。できるだけ、土が軽く湿った状態を維持してあげましょう。

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水やりは、回数を増やすのではなく、1回の水の量を増やすイメージで行うのがコツです。 

水やりをきちんとしてあげるだけで「歯抜け」「実が小さい」「実がしわしわ」の失敗とうもろこしになるリスクをかなり下げられますよ。

まとめ

  • とうもろこし栽培の失敗でよくあるのは「歯抜け」「虫に食われる」 など
  • とうもろこし栽培の失敗でよくある「歯抜け」は受粉が不十分だったことが一番の原因と考えられる
  • とうもろこし栽培で最も気を付けるべき害虫は「アワノメイガ」
  • 「アワノメイガ」は「薬剤を使う」「雄穂を切り取る」などである程度の防除が可能
  • とうもろこし栽培に使う元肥は「堆肥」と「化成肥料」を合わせて使う 
  • とうもろこしは途中で2回追肥を行うことで実がしっかり詰まる
  • とうもろこしは水やりを適度に行うことで「歯抜け」や「実が小さくなる」失敗のリスクを下げることができる
A子キラ
A子さん

前の年の失敗の原因も分かったし、今年はしっかり対策をしていきましょう!!

とうもろこしは、肥料、水、害虫対策をきちんとしてあげれば甘い実がぎっしりと詰まった実をつけてくれますよ。

元肥や追肥の量は「これでいいのかな~?」と少し不安になるときもありますが、まずは購入した肥料の説明書通りにまいてみましょう!

失敗してしまったら、その経験が次の年に生かせますよ♪

タカ
いちこ

この記事が、あなたのとうもろこし栽培の参考になれば幸いです。プリプリの実がたくさん詰まったとうもろこしの収穫が楽しみですね♪