スイカの収穫時期はいつ?収穫の見極めや保存の仕方を徹底調査!!

今年はスイカの栽培に挑戦しているの。実は少しずつ大きくなってきているけれどスイカの収穫時期の見極めってどうすればいいのかしら?
スイカの収穫時期は「巻きひげが枯れたら」「叩いてみる」など、いくつか方法があります。

しかし、A子さんのように 収穫が初めての場合は、そのような見極めはかなり難しいですよね。
実は、スイカは追熟ができないので、この方法を使うと収穫時期を逃すことなく「一番美味しい時期のスイカ」をゲットできるのですよ。
この記事では「スイカの収穫後の保存方法」 「収穫前の雨による実割れ対策」も紹介しています。
この記事を読んで、今年の夏は「一番おいしいスイカ」を収穫しましょう!
スイカの収穫時期を見極める方法は?

スイカの収穫時期の見極めって難しいわよね。「叩くとわかる」って言うけどよくわからないわ。
確かに「スイカの収穫時期を叩いて見極める」のは、なかなか難しいですよね。

実は、もっと簡単な見極め方法があるのですよ。
ここからは「スイカの収穫を見極める最も簡単な方法」を紹介していきます。
収穫を見極めは積算温度の計算で簡単にできる!
スイカは、受粉してからの積算温度を計算するとベストな収穫のタイミングが分かります。積算温度とは、 毎日の平均気温(〇月△日の最高気温+最低気温÷2)を足していった値です。下の図解を参考にしてくださいね。

平均気温は、気象庁のホームページで簡単に検索ができますよ。
大玉と小玉スイカでは収穫目安の積算温度が少し異なります。下にまとめましたので参考にしてくださいね。
スイカの種類 | 収穫目安の積算温度 |
---|---|
大玉スイカ | 1000~1100℃ |
小玉スイカ | 850~900℃ |
受粉してから積算温度を計算していき上記の温度に達したら収穫の時期と判断しましょう。
積算温度を計算するためには人工授粉がおすすめ
積算温度を計算するためには「スイカの雌花がいつ受粉したのか?」を知っておく必要があります。
そのため、受粉は人工授粉をおすすめします。
人工授粉の方法はとても簡単ですよ。雄花と雌花を下の図のようにチョンチョンとこすり合わせるだけです。

このとき、雄しべの花粉が雌しべに確実に付くように丁寧に作業をしてくださいね。
さらに、確実に受粉させるためには以下の条件下で人工授粉を行いましょう。
- 人工授粉は午前中に行う
- その日に咲いた雄花と 雌花を受粉させる
- 作業は晴れた日に行う
人工授粉が終わったら、棒を立てて受粉日のタグを付けておくと、ど忘れ防止になります。

積算温度以外のスイカ収穫時期の見極め方
「積算温度を計算する」以外でスイカ収穫の時期を見極めるには以下のような方法があります。
- 果実付近の巻きヒゲが付け根まで枯れている
- 果実を叩いてみてボンボンと少し鈍い音がする(ポンポンと高い音はまだ収穫には早い)
- スイカのお尻部分の「へこみ」が大きく なってきて弾力が出てくる
- 雌花が開花してからの日数で判判断する(大玉スイカは開花後45~50日、小玉スイカは35~40日が収穫目安)
しかし、これらの見分け方はかなりの熟練者でないと判断が難しいです。ですので、一番確実に収穫を見極める方法は、積算温度を計算していくことです。

熟練の技術がなくても積算温度を計算すれば収穫の時期が見分けられるのね。早速試してみましょう!
スイカの収穫後の保存は丸のままで常温がベスト!

収穫後のスイカって冷蔵庫で保存しておけばいいのかしら?
「夏場のスイカの保存はとりあえず冷蔵庫に入れておけば安心」と思いますよね。

実は、スイカは冷蔵庫で保存すると甘味がどんどん落ちていってしまう果物なのです。

えっ、そうなの!?
ここでは、その理由とスイカのベストな保存方法について紹介していきますよ。
丸のままは常温保存がおすすめ
収穫後、丸のままのスイカは常温保存がおすすめです。
直射日光が当たらない風通しの良い場所に、そのまま置いておくだけで大丈夫ですよ。
丸のまま常温で2週間ほど保存が可能です。条件が良ければ1ヶ月くらい保存が可能ですよ。
しかし、スイカは収穫してから少しずつ鮮度が落ちていく(追熟しない)ので、2週間目を安に食べてしまうのがおすすめです。
スイカはもともと暑い地域で育つ植物で、保存適温は8~10℃と意外と高いので、5℃前後の冷蔵庫(野菜室)ではスイカにとっては寒すぎるのです。
冷蔵庫で保存すると、甘みもどんどん失われていきますので、丸のままのスイカはぜひ常温で保存してください。
食べる1時間くらい前に冷蔵庫に入れるか、冷水で冷やすと程よく冷えて美味しく食べられますよ。
カットしたものは野菜室保存がおすすめ
カットしたスイカは、冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。
カットしてしまうと、そこからどんどん鮮度が落ちていきます。
甘みは落ちてしまいますが、腐らないように保存するには冷蔵保存がいいでしょう。
カットしたスイカは2~3日以内に食べきるようにしてくださいね。
スイカは、そのまま冷蔵庫に入れると乾燥してスカスカの食感になってしまいますよ。
そのため、冷蔵保存する場合は切り口にしっかりラップをしましょう。
空気に触れないように、切り口にラップをしっかり密着させることで、乾燥を防ぎシャキシャキ触感を損なうことなく食べられますよ。
皮と種を除いて冷凍保存も可能
スイカを2~3日で食べきるのが難しい場合は、思い切って冷凍保存をしてしまうのがおすすめです。
冷凍の場合は、1ヶ月ほど保存が可能ですよ。
冷凍する場合は、皮と種を除き一口大の大きさに切って、ジップロックなどのフリーザーパックに入れて冷凍庫に保存してください。
食べるときは、半解凍してシャリシャリのシャーベット状のスイカを楽しむもよし、ミキサーにかけて爽やかなスムージーにしてしまうのもいいですね。

スイカは冷凍保存もできるのね。我が家では半分くらい食べて残りはシャーベットにしようかしら♪
スイカは雨での実割れや腐るのに注意!

スイカは収穫前に雨で実割れしてしまうと聞いたわ。何か対策はあるのかしら?
スイカは急激に水分を与えられると実が一気に膨張して割れてしまいます。
実割れは、スイカが腐る原因にもなりますよ。ですので、水はけをよくしたり、雨対策したりなどで、実割れのリスクを下げておくと安心ですよ。

ここでは、実割れを防ぐ簡単な方法を4つ紹介します。
簡単な実割れ対策4つ
スイカの実割れや腐る対策として、以下の4つを紹介します。簡単にできる対策ですので、是非試して下さいね。
- 畝(うね)を高くする
- 黒マルチや藁(ワラ)を敷く
- 定期的に水やりをする
- 簡単な屋根を作る
1.畝(うね)を高くする
スイカを植える際、畝を20~30cmと少し高くしておきましょう。
そうすることでで、 雨が降ってもすぐに水が下に逃げていき(水はけがよくなり)、果実に急激に水分が送られるのを防ぎます。
また、苗を少し浅く植えることでさらに水はけの効果が上がります。
2.黒マルチや藁(ワラ)を敷く

黒マルチや藁を敷いておくことで雨をはじき、地中に染み込む水分を少なくしてくれます。
水分の蒸発もある程度防いでくれますので、土壌の水分を程よく維持してくれますよ。
これらは、雑草よけにもなりますし、程よく土壌の水分を維持してくれるので水やりの手間も省けます。
また、スイカや葉・茎が土と直接接触するのを防いでくれますので、土壌からの病気感染、実が腐るのも防いでくれますよ。
私の父は藁の代わりに刈り取った雑草を下の写真のように敷いています。

刈った草も処分できて、収穫後の後始末も土にすき込むだけなので楽ですよね♪

藁が手に入らない場合は「ワラのかわりシート」などの代用品もありますよ。

早速試してみるわ。
3. 定期的に水やりをする
晴れの日が続いて土がガチガチに乾燥している場合は、土が湿る程度に水やりをしてあげましょう。
スイカは、乾燥気味の栽培をしていると少しの雨が降っただけで実がパカッと割れてしまいます。
ですので、普段から少し水分に慣らすように管理してあげれば、実割れのリスクを少し抑えることができますよ。
4.簡単な屋根を作る
簡単な屋根を作り、雨のかかる量を減らすことで実割れのリスクを下げることができます。支柱やビニールなどの道具は全て100均で揃いますよ。
雨の日の収穫は病気のリスクが高くなる
雨の日のスイカの収穫は病気のリスクが高くなるので、できるだけ避けましょう。
雨の日は、切った部分が乾燥しにくく、そこから病気が感染しやすくなります。また、切り口が腐るリスクも高くなります。
このような理由から、スイカの収穫は晴れの日、または曇りの日に行いましょう。
特に、晴れの日は果実の水分が程よく減って甘みの凝縮したスイカを収穫できますよ。
まとめ
- スイカの収穫時期を見極める簡単な方法は人工授粉を行い「積算温度を計算していく」こと
- スイカの収穫の時期の見極めは「巻きヒゲの枯れ具合を見る」「叩く」などがあるが熟練者でないと判断は難しい
- スイカは丸のままの状態では常温保存がベスト
- カットしたスイカはラップをしっかりして冷蔵保存がおすすめ
- 食べきれないスイカは皮と種を取り除き冷凍保存がおすすめ
- スイカの雨による実割れ対策は「畝を高くする」「マルチや藁を敷く」など簡単な方法で可能
- 雨の日の収穫は病気のリスクが高くなるので控えた方がいい
スイカ収穫の見極めは「叩いてみる」や「スイカの巻きひげが枯れた頃」などの感覚的な判断が難しいですよね。
しかも追熟ができず実の数も少ないので、収穫のタイミングはかなり重要です。

収穫時期に悩んでいるあなたはぜひ、「積算温度を計算して」おいしいスイカの収穫に望んでくださいね。