らっきょうの栽培に失敗するのはなぜ?失敗例を4つ紹介!植えっぱなしでも大丈夫!?コンパニオンプランツは〇〇!?
私が収穫したらっきょうも粒が小さいの…。なぜ失敗したのかしら?
その失敗の原因や解決策についても詳しく解説していきますよ♪
らっきょうの栽培には弱酸性(PH5.5〜6.0)の土壌が適しています。下のような土壌酸度計で確認しておくと、失敗のリスクがグッと低くなりますよ。
この記事では、らっきょう栽培の失敗例4つについて図解付きで分かりやすく解説していきます。
合わせて「栽培時期はいつ?」「植えっぱなしにして大丈夫?」などの、栽培時の疑問についても紹介していきます。
「なぜ失敗するのか?」や「失敗例」をこの記事でササッと予習しておけば、らっきょう栽培の成功率がぐっと上がります。
らっきょうを初めて栽培するあなたは、ぜひチェックしてみてくださいね。
らっきょうの栽培に失敗するのはなぜ?失敗例4つ
らっきょうの栽培の失敗例って何があるのかしら?
ここからはらっきょうの栽培の失敗例は以下の4つが挙げられます。
- 芽が出ない
- 粒が小さい
- 粒数が少ない
- 変な形になる
1.芽が出ない
「らっきょうの芽が出ない」失敗の原因は以下の2つが考えられます。
- 土壌のPHがらっきょうに合っていなかった
- 植えた場所の水はけが悪く腐ってしまった
●土壌のPHがらっきょうに合っていなかった
らっきょう栽培に適した土壌のPH(酸度)はPH5.5〜6.0の弱酸性です。
この値よりもPHが酸性に寄っている場合、らっきょうの成長が悪かったり、芽が出なかったりする可能性が高くなります。
ですので、植え付けの2~3週間前くらいに苦土石灰をまいて30cmほど深く耕してください。こうすることで土のPHを調整できます。
土のPHは下のような酸度計を使うと簡単に測定できますよ。
上で紹介した土壌酸度計は、土にプスッと挿すだけで土のPHがすぐに測定できます。「土壌温度」「土壌塩分濃度」「土壌水分」「照度」も計測できますよ。
●植えた場所の水はけが悪く腐ってしまった
らっきょうは水はけのいい土を好みます。ですので、水はけの悪い場所に植えると腐って芽が出ない可能性が高くなりますよ。
一般的にらっきょうの畝(うね)の高さは10cmほどです。もし、水はけの悪い場所に植える場合は、もう少し高くしておくと安心ですね。
2.粒が小さい
「らっきょうの粒が大きくならない」失敗の原因は以下の3つが考えられます。
- 植え方が浅かった
- 1箇所の穴に3~4粒と多く植えてしまった
- 肥料が多すぎた、または足りなかった
●植え方が浅かった
らっきょうは植え方が浅いと、たくさん分球して粒が大きくならないです。ですので、大きいらっきょうを収穫したい場合は深く植えましょう。
下の画像のように、5cmほどの深さに頂点がくるように植えると、大きいらっきょうが育ちます。
また、粒の大きならっきょうを収穫したい場合は「らくだ」という大粒の品種を選ぶといいですよ。
●1つの穴に3~4粒と多く植えてしまった
1つの穴に3〜4粒と多く植えてしまうと、らっきょうが大きくならないです。
ですので、粒の大きならっきょうを収穫したい場合は1つの穴に1〜2粒を植えるようにしましょう。
●肥料が多すぎた、または足りなかった
「肥料が多すぎる」または「足りない」場合、らっきょうは大きくならないです。
肥料は追肥で調整できます。ですので、植え付けの際の肥料は少なめにして、足りない様子ならば追肥するようにしましょう。
追肥のタイミングは植えてから1か月後と2〜3月頃の2回です。
この頃にらっきょうの様子を見て葉の勢いがなかったり、葉の色が下の画像のように黄色っぽい緑色ならば、少し追肥をしましょう。
らっきょう栽培が初めてのあなたは、下の画像のようならっきょう専用の肥料を使うのがおすすめです。
パッケージの裏に、肥料をまく時期や、量が丁寧に記載されていますので、調べる手間や失敗がグッと下がりますよ。
3.粒数が少ない
「らっきょうの数が少ない」失敗の原因は以下の2つが考えられます。
- 植え方が深かった
- 定植時期が遅かった
●植え方が深かった
らっきょうは植え方が深いと分球が少なく1粒が大きくなります。ですので、数を多く収穫したい場合は浅く植えましょう。
下の画像のように3cmほどの深さに頂点がくるように植えると、数が多くなります。
●定植時期が遅かった
らっきょうは8月〜9月の暑い時期に盛んに分球します。ですので、それよりも遅い時期に定植すると、粒数が少ない可能性があります。
粒数を多く収穫したいならば、9月下旬頃までには定植するようにしましょう。
4.変な形になる
「らっきょうが変な形になる」失敗の原因は以下の2つが考えられます。
- 植える向きが違った
- 土寄せをしなかった
●植える向きが違った
らっきょうは植える向きが決まっています。植える向きが合っていないと変な形になってしまう可能性が高いですよ。
らっきょうを植える向きは、下の図のようにとがった方を上にして植えてくださいね。
●土寄せをしなかった
らっきょうは実の部分に日光が当たると変な形になったり、実が緑色になったりします。
植え付けのときにしっかりと土を被せていても、3〜4月頃に粒が急激に成長し、土の中から顔を出すときがあります。
ですので3〜4月頃に、株もとに土を寄せてあげるようにしましょう。
※らっきょうの栽培ではこまめに雑草を抜いてあげるようにしてください。
雑草をほったらかしにしておくと「粒が小さい」「粒数が少ない」「害虫が集まってくる」など失敗の原因になります。
植えっぱなしで2年目に収穫もあり!?栽培時期の一覧!
らっきょうって収穫しないで植えっぱなしにしておいてもいいのかしら?
らっきょうは植えっぱなしで2年目に収穫するのもありですよ。
らっきょうは、1年目で1株で7〜10個(1粒5〜10g)、2年目で1株で30〜50個(1粒3〜4g)収穫できます。
2年目のらっきょうは、小粒ですが実がギュッとしまっていて質がいいですよ。
植えっぱなしにできるスペースが確保できるならば、ぜひ試してみてくださいね。
らっきょうの栽培時期っていつなの?
らっきょうは「8月〜10月上旬に植えて次の年の6月頃に収穫」と、栽培時期はほぼ1年です。
ですので「いろいろな野菜を育てたい!」という場合、らっきょう栽培は畑の隅で行ってくださいね。
下の一覧は、にらっきょうの栽培時期をまとめたものです。こちらも合わせて参考にしてください。
らっきょうは下の画像のような専用の肥料が販売されています。らっきょう栽培が初めての場合は、このような専用の肥料を使うと安心ですよ↓↓
らっきょうのコンパニオンプランツはクロタラリア
らっきょうのコンパニオンプランツってあるの?
らっきょうのコンパニオンプランツは「クロタラリア」ですよ。
らっきょうのコンパニオンプランツとしてクロタラリアを植えると以下のような効果があります。
- 根を地中深くに伸ばす植物なので土を耕してくれる(水はけ改善効果)
- 水はけ改善効果によってネコブセンチュウが少なくなる
- 根に根粒菌が共存している(土の栄養分を豊かにしてくれる)
- 細かく切り畑にすき込むことで肥料になる
クロタラリアは、以下のように次のらっきょうを植える前に種をまき、畑にすき込みます。
月 | 作業内容 |
---|---|
6月下旬頃 | らっきょう収穫 |
↓ | クロタラリアの種まき |
↓ | 花が咲く前に刈り畑にすき込む |
8月下旬頃 | 約1か月かけて分解 |
9月下旬頃 | らっきょうを植える |
クロタラリアの種は楽天やAmazonなどのネットショップで購入できますよ↓↓
また、らっきょうは他の作物のコンパニオンプランツとして一緒に植えられることが多いです。
どのような作物のコンパニオンプランツとして利用されるのかを下にまとめました。合わせて参考にしてくださいね。
- ブロッコリーや人参:病気を抑える
- ナス科の作物(トマトやナスなど):青枯れ病や立ち枯れ病を抑える
- ウリ科の作物(スイカ、かぼちゃ、ズッキーニなど):つる枯れ病や立ち枯れ病、ウリハムシを予防する
家庭菜園などで「農薬の使用をを抑えつつ野菜を元気に育てたいな」というあなたは、ぜひコンパニオンプランツの利用も検討してみてくださいね。
らっきょうの苗の販売は7月頃!5つの品種を紹介
らっきょうの苗の販売っていつ頃なの?
らっきょうの苗の販売は7月下旬頃から始まりますよ。
ですので、らっきょうの苗をホームセンターで購入する場合は7月下旬〜8月頃に行くと販売されています。
楽天やAmazonなどのネットショップでは6月現在、予約が可能ですよ↓↓
今、予約購入しておけば、7月下旬以降に発送されます。らっきょうを栽培する予定にしているあなたは、早めに購入しておくといいですね。
らっきょうの品種ってどんなものがあるの?
らっきょうの品種として有名なのは以下の5つです。
- らくだ
- 玉らっきょう
- 九竜頭
- 越のレッド
- 島らっきょう
●らくだ
「らくだ」は、大粒サイズのらっきょうで、収穫量が多いのが特徴です。鳥取砂丘で栽培されているメイン品種で、らっきょう漬けでよく使われるのもこの品種ですよ。
●玉らっきょう
「玉らっきょう」は、小粒サイズで歯ごたえがあり、香りが少ないのが特徴の品種です。台湾由来の品種で、関西では「花らっきょう」として親しまれています。
●九竜頭
「九竜頭」は比較的新しい品種です。一年栽培すれば10〜15粒に分かれ、粒の揃いがいいのが魅力的な品種です。
●越のレッド
「越のレッド」は、らくだ系のらっきょうと玉ねぎの交配種で「赤らっきょう」とも呼ばれます。辛みが少なく食べやすいのが魅力的です。
●島らっきょう
「島らっきょう」は、主に沖縄で栽培される品種です。辛みと香りが強いという特徴があります。
沖縄では塩もみしたものをカツオ節+醤油や味噌につけて食べたり、浅漬けや天ぷらにしたりして食べられていますよ。
まとめ
- らっきょうの栽培での失敗は4つほどあり「芽が出ない」「粒が小さい」などがある
- らっきょうは「8月〜10月上旬頃に植え6月に収穫」と栽培時期が約1年ある
- らっきょうは植えっぱなしにして2年目に収穫すると小粒だが質のいいものが収穫できる
- らっきょうのコンパニオンプランツはクロタラリアというマメ科の植物
- らっきょうの苗の販売はホームセンターで7月下旬頃から始まる
次のらっきょうの栽培ではもう失敗しないわ♪
らっきょうは失敗の確率が低い野菜です。お家の野菜栽培が初めての場合はぜひチャレンジしてみてくださいね。
「庭に畑を作るのにかかる費用はいくら?」そんな疑問をお持ちのあなたにはこちらの記事がおすすめです↓↓
野菜の栽培の失敗例についてはこちらの記事もおすすめです↓↓
夏~秋に手入れする野菜に関する情報はこちらの記事もおすすめです↓↓