山芋の栽培に失敗するのはなぜ?失敗例を3つ紹介!芽出しやむかごから育てる方法も解説!プランターやパイプでの栽培についても♪


山芋の栽培って難しいわよね…。私も失敗しちゃったの…。

よくある失敗例と原因を先にチェックしておけば、山芋の栽培はけっこう簡単にできますよ。
この記事では、山芋の失敗例3つとその原因・解決策について詳しく紹介していきますよ。その他に、以下の内容についても紹介していきます。
- 山芋の芽出しのやり方
- むかごから山芋を栽培する方法
- むかごの炊き込みご飯や茹でるレシピ
- プランターで山芋を栽培する方法
- パイプや波板を使った山芋の育て方
「なぜ失敗するのか?」だけでもこの記事でサッと確認しておくと、山芋の栽培に失敗するリスクがグッと低くなります。ぜひチェックしてみてくださいね。
※山芋は「長芋」「大和芋」「いちょう芋」などの総称です。
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山芋の栽培に失敗するのはなぜ?失敗例3つ

山芋を栽培するときの失敗って?なぜ失敗するのかしら?

山芋を栽培するときの失敗は以下のようなものがあります。
原因と解決策も合わせて解説していきますね。
- 芽が出ない
- 収穫した芋が枝分かれしている
- 発芽した芽が焼けてしまった
失敗例1.芽が出ない
山芋の芽が出ない原因は以下の2点が考えられます。
- 種芋が腐った
- 植え付け時期が早すぎた
●種芋が腐った
山芋は水はけの悪い畑に植えると種芋が腐り、芽が出ません。
ですので、山芋を栽培する際は赤土のような水はけのいい畑に植えましょう。
水はけのいい場所が確保できない場合は「畝を高くする」「プランターで栽培する」など、栽培する場所の水はけを少しでも良くしておきましょう。
●植え付け時期が早すぎた
山芋は霜に弱く、植え付け時期が早すぎると芽が出ません。植え付けの目安時期は、4〜5月の葉桜の頃です。
暖かくなってきて「早く植えたい!」という気持ちが湧きますが、植え付けの時期をきちんと守ることで失敗の確率がグッと下がりますよ。
芽出しをしてから植え付けると、成長が早いので、少し遅れて植え付けても立派な山芋が収穫できます。
失敗例2.収穫した芋が枝分かれしている
収穫した芋が枝分かれしている失敗の原因は以下の3点が考えられます。
- 畑の耕し方が足りなかった
- 畑に小石がたくさん混じっていた
- 地中に肥料が多く含まれていた
●畑の耕し方が足りなかった
山芋は土が硬いと枝分かれしたり、曲がったり変な形になります。
ですので、植え付けの前に畑をしっかりと耕しておきましょう。
●畑に小石がたくさん混じっていた
山芋は根が小石などの障害物に当たると枝分かれしたり、曲がったりと変な形になりやすいです。
ですので、小石が多い畑に植える際は、ふるいを使って小石を取り除いておきましょう。
●地中に肥料が多く含まれていた
山芋は収穫する芋の部分に肥料が当たると、成長障害(枝分かれ、肥料焼けなど)を起こす可能性が高くなります。ですので、芋が育つ地中への肥料は必要ありません。
前作の野菜の肥料が土壌にたくさん残っている可能性がある場合、芋に成長障害が出る可能性がありますので注意してください。
山芋は主に地表近くの根から栄養を吸収して成長します。そのため、追肥は種芋から20cmくらい離した地表面にまくようにしましょう。

「収穫した芋が枝分かれしたものばかり」という失敗例についてはパイプを使って栽培すると、ある程度改善することができますよ。
失敗例3.発芽した芽が焼けてしまった
山芋は定植直後に白黒マルチを張ると、太陽光や熱の反射で発芽した芽や若い蔓(つる)が焼けてしまうことがあります。
蔓が80cmくらいに伸びた6月頃にマルチを張ると「芽や蔓が焼けてしまった…。」という失敗がなくなりますよ。
「草抜きが面倒だから定植直後にマルチを張りたい!」という場合は、蔓が強くなるまでマルチの上に敷き藁や不織布などをかけて光や熱が反射しないようにしてあげるといいですよ。
山芋の栽培は芽出しを行うと失敗しにくい

山芋を栽培してみたけれど芽が出なくて失敗したものが多かったのよね…。

それならば、種芋の芽出しを行って植え付けると失敗の確率が低くなりますよ。
山芋の芽出しの方法は以下の通りに行います。乾燥し過ぎないように注意すれば、後はほったらかしで大丈夫ですよ。
- 発泡スチロールの箱にもみ殻を敷き、種芋を並べる
- 種芋が見えなくなるまでもみ殻をかぶせる
- 霧吹きでもみ殻を湿らせて新聞紙をかけておく
- 発泡スチロールに蓋をする(数か所に空気穴を開けておいてください)
- 暖かい部屋に置いておく(リビングの冷蔵庫の上などが邪魔にならず暖かいです)
- 芽が出るまで定期的にもみ殻に霧吹きをかけて管理する
もみ殻は、楽天やAmazonなどで手軽に購入できますよ。

市販の種芋ならば1か月前後で芽が出てきます。後は芽が出てきたものを選別して定植してください。
自分で育てた種芋や、近所の人から分けてもらった種芋は、芽出しをしてから定植した方が安心ですよ。
長芋やツクネイモなどは、下の図のように切って、切り口を2〜3日乾燥させてから芽出しを行ってください。切った芋は2か月前後で芽が出てきます。



つくね芋は、切ってワックスコーティングしてある種芋が販売されています。始めて栽培する際は、このような種芋を購入して芽出しをすると成功率が高く安心ですよ↓↓

むかごから種芋を作ることができる!食べ方は?

山芋はむかごから種芋を作ることができるって聞いたわ本当?。

本当ですよ。むかごから種芋を作る方法は以下の通りです。
- 収穫してきたむかごを風通しの良い日陰に2~3日広げて乾燥させる
- 乾燥が終わったむかごを新聞紙を敷いた発泡スチロールや段ボールに入れ涼しい場所で保管する
- 春(5~6月)になったら、ポットに1粒ずつむかごを植える
- 芽が出てきたら畑に植え替える(波板を敷いておくと掘り起こしが楽です)
- 山芋の栽培と同じようにマルチや支柱を設置する
- 2年ほど植えたままで種芋として使える大きさに成長させる
- 2年目の葉が枯れたころに掘り起こし、種芋として春まで保存する
むかごから種芋を作る場合、芋の成長は1年で5〜6cmほどです。種芋として使えるまでには2年ほど育ててあげる必要があります。
山芋の栽培に慣れてきたら、チャレンジしてみると面白いですよ。

むかごって食べられるのよね。食べ方はどうすればいいのかしら?

むかごの食べ方は炊き込みご飯やサッと茹でて食べるのがおすすめです。
むかごの炊き込みご飯と茹でるレシピは以下の通りです。むかごは、畑に落ちたままにしておくと、どんどん増殖していきます。丁寧に集めてくださいね。
- ザルにむかごを入れ軽く汚れを洗い落す
- ザルにむかごを軽くこすりつけて余分な皮を落とす
- サッと水で流して皮を洗い流す
下処理を行っておくと、むかごの土臭さが弱くなり、食べやすくなりますよ。
材料
- 下処理したむかご100g
- 米1.5合
- 醤油大さじ2
- 酒大さじ2
- みりん小さじ2
上記の材料と水を1.5合の目盛まで入れて炊飯ボタンを押せば、おいしいむかごの炊き込みごはんができます♪
材料
- 下処理したむかご100g
- 水2カップ
- 塩小さじ2
茹で方
- 材料を鍋に全て入れて強火にかける
- 沸騰したら中火にし、4分ほど茹でる
- ザルにあげて完成!
茹でたむかごにカレー粉やマヨネーズ、粉チーズなどを和えるとおつまみやお子さんのおやつにぴったりの逸品になりますよ♪
油で軽く炒めて甘辛く味付けしても美味しく食べられます。
茹でるのが面倒な場合は、電子レンジでも調理できます。下処理したむかごを耐熱容器に入れ軽くラップをし電子レンジ(500W)で3分ほど加熱すればOKです。
山芋の栽培をプランターでやる方法

山芋の栽培はプランターでもできるのかしら?

山芋の栽培はプランターでも可能ですよ。深さが30cm以上あるものを選ぶのがポイントです。
プランターで栽培するならば、下の図のように土の袋に直接山芋を植え付けて栽培する方法がおすすめですよ。

※袋の底は水が流れ出るように数か所穴をあけてください。
これならば、プランターに土を詰める手間や、片づける手間がかなり省けます。収穫の際は、袋を破って土をほぐせば簡単に山芋が出てきますよ。

山芋をプランターで栽培する場合、どのような品種を植えればいいのかしら?

山芋をプランターで栽培する場合は、いちょう芋や短形自然薯などの短い品種を選ぶといいです。

1mくらい育つ長い品種をプランターで栽培すると、長さが足りずにお尻がグネグネとした変な形になります。
ですので、あまり縦長くならない品種を選ぶと安心ですよ。
本来は、縦に長く育っていく山芋がパイプや波板に邪魔をされて、横に育っていくので収穫のときに掘り起こす手間や折れるリスクがかなり軽くなります。
山芋の栽培はパイプや波板を使うと収穫が簡単!

山芋の栽培って収穫のときに1mくらい掘らないといけないから大変よね…。

山芋はパイプや波板を使って栽培すると収穫がとても楽になりますよ。
山芋をパイプや波板で栽培すると、下の図のように育っていきます。

パイプは山芋栽培専用の「クレバーパイプ」という商品が販売されています↓↓

山芋がきちんと入り込むように受け皿が大きく付いていたり、水を通す穴が空いていたりと、いろいろな工夫がされているパイプですよ。
下の動画ではパイプの使い方や植え付けた後の育て方を簡単に解説しています↓↓

波板じゃなくてベニヤ板でもいいのかしら?

ベニヤ板などの平たい板を波板の代わりに使うのはおすすめできません。
波板で山芋を栽培すると、山芋は波板のくぼみに沿って成長します。ですので、真っすぐな山芋に成長します。
ベニヤ板などの面が平たい板を使うと、芋が曲がってしまい、最悪の場合は板を外れて地中に伸びていってしまう可能性がありますよ。
山芋に使う波板は幅65×縦122のものであれば種芋を2本並べて定植できます↓↓

まとめ
- 山芋の栽培でよくある失敗は「植えた種芋から芽が出ない」「収穫した芋が枝分かれしている」などがある
- 山芋の栽培はパイプや波板を使うと収穫の掘り起こしが浅くて楽になる
- 山芋をプランターで栽培する場合は深さが30cm以上のものを選ぶといい
- 山芋の栽培は植え付けの1ヶ月前くらいに芽出しを始めてから植えると失敗のリスクが減る
- 山芋はむかごから2年ほど種芋を育てて栽培することができる

山芋のよくある失敗と解決策、チェックしたからもう安心ね♪

初めての山芋栽培は、準備や掘り起こしが簡単なプランター栽培がおすすめですよ。ぜひ、試して見てくださいね♪
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