さつまいもは収穫が早すぎると3つの問題が!?シルクスイートや紅はるかの収穫時期や栽培日数の目安や収穫が少ない原因も解説!!
さつまいもの収穫は早すぎず遅すぎず、適期に収穫することが大切ですよ。
この記事では、さつまいもの収穫が早すぎた場合の3つの問題について、詳しく解説していきます。
合わせて以下の内容についても紹介していきますよ。
- さつまいも収穫時期の見極めのコツ
- シルクスイートや紅はるかの収穫時期の目安は?
- シルクスイートや紅はるかの栽培日数の目安は?
- 収穫が少ない原因は?
「収穫の時期が早すぎた?」「さつまいも収穫時期っていつ?」という疑問をこの記事で収穫前に予習しておきませんか。
さつまいもの収穫には、下の画像のような芋ほりフォークや爪付きのグローブがあると、サクサクと作業が進みますよ♪
さつまいもは収穫が早すぎると起こる3つの問題
さつまいも収穫が早すぎると何か問題があるのかしら?
さつまいもの収穫ってワクワクしますよね♪待ちきれなくて早く掘り起こしたいものです。
しかし、焦って掘り起こすのはちょっと待ったです!
さつまいもは早掘りすると、以下の3つの問題が出てきます。
- 収穫した芋が小さい、細いものばかり
- おいしくない
- 保存性が低い
● 収穫した芋が小さい、細いものばかり
収穫が早すぎると、成熟する前のさつまいもを収穫してしまう可能性が高くなります。
その結果、収穫したイモが、小さいサイズ、細いイモばかりになってしまいますよ。
小さなさつまいもは食用として利用できますが、通常のサイズのさつまいもよりも味や食感が劣ることがあります。
● おいしくない
さつまいもは収穫が早すぎると、完全に熟していない可能性があり、おいしくない味わいや食感になる可能性が高いです。
「甘みが足りない…。」「苦みやえぐみを感じる…。」というイモが多くなりますよ。
見極めをしっかりとして適期に収穫したさつまいもは、糖度が高まり、甘味が増すため、おいしいです。
後述で解説している「見極めのコツ」を参考に、おいしいさつまいもをたくさん収穫してくださいね。
● 保存性が低い
さつまいもは収穫が早すぎると傷がつきやすく、保存している間に腐りやすくなる可能性が高くなります。
これは、早すぎる収穫により、さつまいもの皮が薄く保護力が低いことが原因ですよ。
以上が、さつまいもの収穫が早すぎたときに起こる3つの問題です。さつまいもの収穫時期の見極めはとっても大切ですよ。
しかし、植え付けが遅く「収穫はまだ早すぎるかな…。」と悩んでいる場合は注意が必要です。
もし、霜が降りる予報が出ていれば、早掘りでも収穫を優先してください。
霜が降りると、地中のさつまいもが水分を含んでしまい、最悪の場合、腐ってしまいます。
「今年は早すぎるけど仕方ない」と見切りをつけて、来年は適期に植え付けができるように作業調整を行いましょう。
さつまいも収穫時期の見極めのコツ!遅すぎも注意!
さつまいもの収穫時期は「試し掘り」をして「〇月△日頃に収穫しよう」と、日程の目安を決めるのがおすすめです。
試し掘りは以下のような手順で行ってくださいね。我が家でも、さつまいもの収穫は何度か試し掘りをしてから決めていますよ。
- 収穫までの日数(=栽培日数)から収穫予定日の目安を決める(植え付けから130日前後が収穫目安)
- 収穫予定日から1ヵ月前に試し掘りを行う(植え付けから100日前後が目安)
- 掘り起こしたさつまいもの大きさを見て収穫できる大きさになっていれば収穫し、もう少し待ちたい大きさならばそのまま埋め戻す
- 2週間ほど置いて再び試し掘りを行う
試し掘りは意外と重労働です。芋掘りフォークが一本あれば気軽に試し掘りができますよ。収穫の時もフォークで軽く掘り起こしておくと作業がスムーズに進みます。↓↓
試し掘りを繰り返して、理想の大きさのさつまいもに成長させてくださいね。
しかし、「すごく大きいさつまいもにして収穫しよう!」と欲張り、収穫時期が遅すぎと、さつまいもが割れてしまったり、味が落ちてしまったりします。
ですので、ほどほどの大きさで収穫しましょう。
また、さつまいも収穫時期は、収穫前に数日晴れが続いて土壌が乾燥している時を選びましょう。
水分が程よく抜けていて、甘味がギュッと詰まったさつまいもが収穫できますよ。
シルクスイートや紅はるかの収穫までの日数の目安
サツマイモは品種によって栽培日数(植え付けてから収穫までの日数)が少し異なります。
下の表は、紅はるかやシルクスイートなど、品種ごとの栽培日数(収穫までの日数)の目安をまとめたものです。
植え付けから収穫までの日数計算の参考にしてくださいね。
品種 | 植え付けからの栽培日数の目安 |
---|---|
紅はるか | 130日以上 |
紅あずま | 100~120日 |
シルクスイート | 110日以上 |
鳴門金時 | 120日 |
安納芋 | 120~140日 |
紅あずまやシルクスイートは栽培日数が少し短め。紅はるかや安納芋は栽培日数が長めです。
収穫予定日から1か月前くらいに試し掘りをして、芋の大きさをチェックしてみるのがおすすめですよ。
サツマイモは「葉が枯れるた時が収穫のタイミングだよ」と、よく言われますよね。
しかし、これは「芋に栄養が行き渡ったから収穫していいよ!」というサインではありません。
日照時間や温度が低くなってきて「もうこれ以上さつまいもが成長できないよ!!」というサインです。
「それ以降は芋の成長が期待できないので収穫してしまいましょう!」ということですよ。
サツマイモは、品種によってホクホクやねっとりなど、食感が全く異なります。いろいろな品種を食べ比べてみると楽しいですよ。↓↓
シルクスイートや紅はるかの収穫時期の目安
下の表は、シルクスイートや紅はるかの収穫時期の目安と、主に栽培されている地域をまとめたものです。
その他、スーパーでよく見かける紅あずまや鳴門金時の収穫時期も合わせて載せていますよ。
紅はるかは、広い地域で栽培できる品種です。さつまいも栽培初心者向けの品種といえるでしょう。
しっとり系で干し芋にも向いている品種ですよ。
紅あずまとシルクスイートは関東方面でメジャーな品種です。私が福島に住んでいた時もよくスーパーで見かけました。
紅あずまは、ホクホク系です。天ぷらや大学芋などのお料理に向いています。
シルクスイートはねっとり系。焼き芋にするとお子さんのおやつにピッタリですよ♪
鳴門金時は収穫最盛期の9~10月のものが一番甘味があっておいしいです。
8月に収穫される鳴門金時はお中元用に、11月頃に収穫されるものはお歳暮用に喜ばれるそうですよ。
ホクホク系の品種ですので、油と相性が良く天ぷらにもってこいの品種です。我が家でも今年栽培している品種です。
安納芋は関東でも栽培可能な品種です。しかし、安納芋ならではのあのねっとりとした甘味は種子島で作られたものが一番ですよ。焼き芋にして食べるのがおすすめです。
さつまいもは、品種によってホクホクやねっとりなど、食感が全く異なります。いろいろな品種を食べ比べてみると楽しいですよ。↓↓
こちらの記事では、レンジや炊飯器で手軽にさつまいもをふかす方法を紹介していまよ♪
さつまいも収穫量が少ない原因は5つ
さつまいも収穫量が少ない原因って「収穫が早すぎる」以外にあるのかしら?
「さつまいも収穫が早すぎる」以外にさつまいも収穫量が少なくなる原因は6つほど考えられます。
ここでは、その6つの原因について詳しく解説していきますよ。
「収穫時期はきちんと守ったのにさつまいも収穫量が少なかった…。なぜ?」と悩んでいるあなたは、ぜひ参考にしてくださいね。
1.肥料が多すぎた
さつまいもは、栄養豊富な土壌で栽培した場合、芋の部分に栄養が行かず「小さい芋」「細い芋」ばかりができます。
味も痩せた土地で栽培したもののほうがおいしくなります。
芋は大きくなりませんが、葉や茎は元気いっぱいに育ちますよ(笑)葉が異様に元気に育っていたら要注意です!
この場合は、つる返しをしっかり行うことで、ある程度の大きさのさつまいもに成長します。
つる返しは、下の画像のような感じで行ってくださいね。
2.苗が弱かった
弱い苗を植えると芋の数が少なかったり、小さい芋しかできなかったりで、さつまいも収穫量が減ります。
元気なさつまいもの苗は以下のような特徴があります。ぜひ参考にして元気な苗を植えるようにしましょうね。
- 長さは25~30cmくらい
- 茎はすんなりとしていて程よくきれい
- 葉の色がきれい
- 節が7~8箇所ある
参照:タキイネット通販
3.苗の植え方が浅かった
苗を浅く植えると、芋の数が少なくなります。逆に深く植えると、芋の数は多くなりますが、栄養が分散されて小さい芋になりますよ。
さつまいもができるのは、下のイラストのように葉が付いている節の部分です。
程よい大きさのさつまいもを収穫するためには3~4節を植えるようにしましょう。植え方は「斜め植え」か「船底植え」がおすすめですよ。
4.地温が低かった
地温が低いと、根やさつまいもが十分に成長できません。
ですので、植え付けの時期はしっかり守りましょうね(平均気温18℃以上、地温15℃以上になったら植え付けのタイミングです)。
マルチを張っておくと、地温が確保できますし雑草予防にもなりますよ。
5.土が柔らかすぎた
さつまいもは土がフカフカの柔らかい状態で植えておくと、芋になる根(塊根)が発生しにくくなります。
苗を植え付けた後は、下のイラストのように、株もとを手でギュッギュッとと押して、苗と土を密着させましょう。
つるの返しは現在の品種ではほぼ必要ない
以前は「さつまいも栽培でつる返しをしないと収穫量が少なくなる」と、つる返しは必須の作業でした。
ですが、今のさつまいもの品種は、つる返しの必要がないように品種改良されています。
ですので、つる返しをしなくても芋は十分に大きく育ちますよ。
我が家では、鳴門金時を栽培する際に、もつる返しは一切しませんでしたが、大きいさつまいもがたくさん収穫できました。
7月~9月に新しく伸びたさつまいもの根(さつまいもになる根も含む)を地面から離す作業のこと。
まとめ
- さつまいも収穫が早すぎると「小さい」「細い」さつまいもばかりで収穫量が少なくなる
- 「収穫が早すぎた!!」と、後悔する前に植え付けから90日前後に「試し掘り」を行うことがおすすめ
- シルクスイートの収穫時期は9~10月で紅はるかの収穫時期は10~11月
- シルクスイートの栽培日数は110日以上で紅はるかの栽培日数は130日以上
- さつまいも収穫量が少ない原因は「土壌の肥料が多すぎた」「苗が弱かった」など5つの原因が考えられる
まずは「試し掘り」をしてさつまいもの大きさを確認すれば安心なのね。早速、1か所掘ってみましょう♪
早すぎた場合は埋め戻しておくと大丈夫ですよ。
さつまいも堀は、芋掘りフォークが1本あると、作業がグッと楽になりますよ♪
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