トマトを露地で栽培できる時期はいつからいつまで?露地栽培向けの品種を3つ紹介!露地トマト栽培コツや雨よけについても解説♪
九州や北海道など、地域によっていつからいつまで栽培できるのか?が少し異なります。
この記事では「トマトを露地で栽培できるのはいつからいつまでか?」について、表や図で地域ごとにわかりやすく解説していきますよ。
合わせて以下の内容についても紹介していきます。
- 露地栽培向けのトマトの品種は?
- 露地トマト栽培コツは?
- トマトの露地栽培に雨よけは必要なのか?
我が家の露地トマト栽培コツも合わせて載せています。ぜひチェックしてみてくださいね。
トマトの露地での栽培の時期はいつからいつまで?
トマトの露地での栽培の時期っていつからいつまで?
トマトの露地栽培での時期の目安は以下の通りですよ。
ここからはトマトの露地栽培での時期の目安を「寒冷地〜冷涼地」「一般地」「暖地」と、地域別に紹介していきます。
「寒冷地〜冷涼地」「一般地」「暖地」は下の地図を目安にしてくださいね↓↓
「定植や収穫はいつからいつまでを目安にすればいいの?」と、悩んでいるあなたは、ぜひ参考にしてくださいね。
● 寒冷地から冷涼地のトマトの露地での栽培時期
寒冷地〜冷涼地 |
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種まき:3月下旬~5月下旬 |
定植:5月下旬~7月中旬 |
収穫:7月上旬~9月上旬 |
トマト定植時期を5月下旬にすると、収穫開始は7月上旬頃になります。
トマト定植時期を7月中旬にすると、収穫開始は8月下旬頃になります。
● 一般値のトマトの露地での栽培時期
一般地 |
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種まき:3月上旬~5月中旬 |
定植:5月上旬~7月上旬 |
収穫:6月下旬~10月上旬 |
トマト定植時期を5月上旬にすると、収穫開始は6月下旬頃になります。
トマト定植時期を7月上旬にすると、収穫開始は8月中旬頃になります。
● 暖地のトマトの露地での栽培時期
暖地 |
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種まき:2月中旬~4月下旬 |
定植:4月中旬~6月下旬 |
収穫:6月上旬~11月上旬 |
トマト定植時期を4月中旬にすると、収穫開始は6月上旬頃になります。
トマト定植時期を6月下旬にすると、収穫開始は8月上旬頃になります。
※上記の露地での栽培の時期は「サカタのタネ」のサイトを参考にしました。
トマトの定植は霜の降る恐れがなくなった時期に行いましょう。
トマトは霜に弱いです。ですので、定植後に霜にあたってしまうと、成長が鈍くなったり、枯れてしまったりする危険性が高くなります。
一方で、定植が7月頃と遅くなってしまうと、5〜6月に定植したものと比べて収穫できる時期が半分くらいに短くなってしまいます。
ですので、寒冷地ならば「6月中旬」、一般地ならば「6月上旬~6月下旬」、暖地ならば「5月中旬~下旬」を目安に定植を計画しておくと、霜にあたらず、定植時期も遅すぎないので安心ですよ。
また、トマトを露地で栽培するのが初めての場合は、種からよりも苗から始めた方が失敗するリスクが低いです。
ホーム桃太郎は露地栽培や家庭菜園でも育てやすい品種ですよ↓↓
冬にトマトを露地で栽培するのは可能なの?
冬にトマトを露地で栽培するのは難しいです。
我が家では、以前露地のトマトを11月頃まで実を収穫したことがありますが、それ以降は枯れてしまいました。
ただ、ハウスを設置してその中を保温してあげれば、冬でもトマトの栽培は可能ですよ。
私の父は、今年の冬にハウスの中でミニトマトを栽培しています。
寒い日はハウスの中に設置した薪ストーブで保温しているので、1月下旬でもおいしいミニトマトが収穫できていますよ。
鉢植えのトマトは家に入れて保温してあげれば、冬でも収穫できる可能性があります。1株試してみるのも面白いですね。
トマトの露地栽培向けの品種を3つ紹介!
トマトの露地栽培に向いている品種が知りたいわ。
トマトの露地栽培に向いている品種は以下の3つですよ。
- 桃太郎
- 麗夏
- 凛々子
● 桃太郎
桃太郎はタキイ種苗から販売されている品種です。
程よい「硬さ」「甘さ」「酸味」のバランスが良いのが特徴です。
「トマトと言えば桃太郎!」と言ってもいいほど、有名なトマトの品種ですよ。
「ホーム桃太郎」や「CFシリーズ(CF桃太郎ファイト、CF桃太郎ヨークなど)」は、病気に強く、家庭菜園でも育てやすい品種です。
● 麗夏
麗夏はサカタのタネから販売されている大玉トマトの品種です。
「大玉で育てやすい品種はこれ!」と、AGRI PICKでも取り上げられていましたよ。
玉が硬く、完熟になっても実が割れにくいので、初心者さんでも甘々の完熟トマトが収穫できます。もちろん病気にも強いです。
● 凛々子
凛々子は「かごめかご~め」と、ケチャップのCMで有名なカゴメが販売している家庭園芸用の中玉トマトです。
芽かきや支柱立ての必要がない品種で、比較的ほったらかしでも栽培できるのが特徴です。私のようなズボラさんにはもってこいの品種ですね♪
ネットでも「今年も凛々子を育てます」という方が結構いらっしゃいましたよ。
上記で紹介してきた3つの品種は、露地栽培でも比較的育てやすい品種です。
「トマトの露地栽培は初めて。どの品種を植えようかな?」と悩んでいるあなたは、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
露地トマト栽培コツを5つ紹介!
露地トマト栽培コツって何かしら?
露地トマト栽培コツは以下の5つが挙げられます。
- 病気に強い品種の苗を選ぶ
- 水はけのいい場所に植える
- 畝を高くする
- マルチや敷き藁(わら)を敷く
- 雨よけを設置する
1. 病気に強い品種の苗を選ぶ
露地トマト栽培では、ハウス栽培よりも病気や害虫のリスクが高くなります。
ですので、できるだけ病気に強い品種の苗を選んで植えておくと安心ですよ。
また、ホームセンターで欲しい品種がない場合は、できるだけ「接ぎ木」と表記されている苗を選びましょう。接ぎ木の苗も比較的病気に強いです。
2. 水はけのいい場所に植える
トマトは水はけのいい土地を好む作物です。ですので、水はけの悪い場所よりも水はけのいい場所に植えてあげた方が元気に成長します。
※水はけの悪い場所:粘土質の土壌やいつも水たまりになるような場所
※水はけのいい場所:サラサラの赤土の土壌や大雨が降っても早く水が引く場所
3. 畝を高くする
トマトは水はけのいい場所を好む作物です。ですので、畝を高くしてあげることで雨がたくさん降っても、低い畝よりは水はけが良くなりますよ。
畝の高さは25〜30cmが目安です。粘土質の水はけの悪い場所にしか植えられない場合でも、畝を高くしておくことである程度水はけは良くなります。
4. マルチや敷き藁(わら)を敷く
露地トマト栽培では雨が降った際に、土が葉や実に跳ね返ります。土が葉や実に付いてしまうと、そこから病気が発生するリスクが高くなります。
ですが、このリスクはマルチや敷き藁を敷くことである程度予防できますよ。
初心者さんでも簡単にできる「露地トマト栽培コツ」ですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
我が家では「カエルーチ」というマルチを使用しています。ほったらかしておけば、土に返るマルチなので後片付けがとっても楽です↓↓
5. 雨よけを設置する
大玉〜中玉トマトは熟するまでに時間がかかります。
つまり、雨粒や泥跳ねなどに長期間さらされている期間が長いので、病気になるリスクが高いです。
ですので、下の画像のような雨よけをしてあげることで、ある程度雨粒や泥跳ねを予防することができます。
ただ、タキイネット通販によると「雨よけは無理をして設置する必要はない」とのこと。
詳しい内容は後述で解説していきますので、合わせて参考にしてくださいね。
トマトの露地栽培に雨よけは必要?
トマトの露地栽培には雨よけが必要なの?
トマトの露地栽培には「雨よけが絶対に必要」ではありません。
タキイネット通販の「Q&Aサイト」によると「家庭菜園では無理をしてトマトに雨よけをする必要はありません」とのこと。
「雨よけよりも、マルチや敷き藁(わら)などで、土が実や葉に跳ね返らないような対策をしておくことが大切」とのことですよ。
我が家でも、毎年、露地でトマトを栽培していますが雨よけは設置していません(100株くらい栽培しているので雨よけの設置が面倒でやっていません(笑))。
それでも、直売所に出荷できるくらい立派なトマトがたくさんできますよ。
ですので、トマトの露地栽培での雨よけは「絶対に必要!」ではありません。
トマトの露地栽培初心者さんは「雨よけの設置」よりも以下の4点に注意してトマトの栽培にチャレンジしてみてください。
- まずは大玉や中玉トマトよりも育てるのが簡単なミニトマトで栽培経験を積む
- 病気に強い大玉・中玉トマトの品種を選ぶ
- 定植のときにマルチや敷き藁を敷いて土の跳ね返りを防ぐ対策をしておく
- 株の風通しが良くなるように必要のない葉や芽の除去をこまめに行う
上記の4点に注意するだけでおいしいトマトを長く収穫できるようになりますよ。
まとめ
- トマトの露地での栽培の時期は関東地方ならば植え付けが5月上旬~7月上旬、収穫が6月下旬から10月上旬を目安にするといい
- トマトの露地栽培に向いている品種は「桃太郎」「麗夏」「凛々子」などがある
- 露地トマト栽培コツは「病気に強い苗を選ぶ」「水はけのいい場所に定植する」「畝を高くする」など5つが挙げられる
- トマトの露地栽培での雨除けは無理に設置する必要はない
露地栽培トマト栽培コツもバッチリ覚えたし、今年はたくさんトマトが収穫できそう♪