レモンの木の室内での育て方は?虫や土や水やりのコツを伝授!冬に強いおすすめの品種も紹介♪
私もレモンの木を室内で育ててみたいの。
レモンは比較的、簡単に育てられる果樹です。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ちなみに私の実家の庭にあるレモンの木はほったらかしです(笑)
この記事では、室内でのレモンの木の育て方について以下のような内容を詳しく紹介していきます。
- 育て方で最も注意するべき点は?
- 注意するべき虫は?
- 水やりの目安は?
- おすすめの土は?
- 冬に強いおすすめの品種は?
鑑賞用として、お料理の彩りとして大活躍するレモンの木♪
育て方のコツやもしものときの対処法を知っておくと失敗しないで栽培できますよ。
レモンの木を室内で♪育て方の要注意点は日照時間!
レモンの木を室内で育ててみようと思うの。育て方の注意点ってあるのかしら?
レモンの木を室内で育てる場合、最も注意するべき点は日照時間です。
レモンの木は1日に8~12時間の日照が必要です。ですので、室内で育てる場合は日照不足にならないように管理してあげる必要がありますよ。
レモンの木を室内で育てる場合は「できるだけ窓際に置く」「温かい日はベランダなど屋外に出す」など、できるだけ木が日光を浴びれるような管理をしてあげてくださいね。
ちなみに、ベランダや屋外での栽培ではその点はほったらかしでも大丈夫です(笑)
どうしても日照が確保できない場合は、観葉植物用のグロウライトなどを使用しましょう。
※冬の夜中は窓際にほったらかしにしておくと、レモンの木にとっては寒すぎる可能性があります。ですので、可能ならば、冬の夜には「部屋の中心に移動させる」「不織布などをかけてあげる」などの対策をおすすめします。
室内で育てる際に注意するべき虫6種類
レモンの木を室内で育てるときに注意するべき虫って何かしら?
レモンの木を室内で育てるときは以下の6種類の虫に注意してください。
- アゲハ蝶
- アブラムシ
- ハダニ
- カイガラムシ
- コナジラミ
- コバエ
ここからは、これらの虫の「特徴」と「発生してしまった時の対処法」などを解説していきます。
また、虫を発生させないための予防法も紹介していきますよ。レモンの木が虫にやられてしまう前に知っておくと安心です。
下の画像の農薬は「アブラムシ」「カイガラムシ」「コナジラミ」に有効です。スプレータイプですので、薄める必要がなくササッと使えますよ。
※農薬を使う際には、使用方法をきちんと確認するようにしてください。レモンの木に使用する際は、時期が限られている場合があります。
※農薬はベランダなど屋外で使うようにしてください。
1.アゲハ蝶
アゲハ蝶が室内に入ってきたら要注意です!アゲハ蝶の幼虫はレモンの葉が大好物。放っておくとアッという間にレモンの葉を食べつくされてしまいます。
ですので、アゲハ蝶が室内に入って来た場合は、すぐに外に追い出して、葉の裏などに産卵されていないか、よく観察しましょう。
もし、卵を発見した場合は、歯ブラシでササッと払い落としましょう。
レモンの葉が何者かに食べられている場合は、アゲハ蝶の幼虫がどこかに潜んでいる可能性が高いです。
アゲハ蝶の幼虫は下の写真のようなイモムシさんです。気持ち悪いので画像小さめにしました(笑)
発見したら、割りばしなどでつまんで外に出してあげましょう(私は気持ち悪くて捕殺できないのでそうしています)。
2.アブラムシ
レモンの木にはアブラムシも群がってきます。枝にびっしりと群がって樹液を吸って増殖していきます。
アブラムシが室内のレモンの木に発生してしまった場合は、以下のようにして駆除を行ってください。
- セロハンテープ(粘着性の弱いテープ)で捕殺しできるだけ数を減らす
- アブラムシに効果のある殺虫剤(農薬)を使う
室内のレモンの木にアブラムシが発生してしまった場合、セロハンテープでの捕獲だけではおそらく駆除が追いつきません。
アブラムシの増殖スピードはびっくりするくらい早いです(笑)ですので、農薬の使用も検討しておいた方がいいです。
「農薬を使うのには抵抗がある…。」という場合は、お酢など天然の材料だけを使った以下のような駆除剤もありますよ。
ただし、即効性はあまり期待できませんので、気長に駆除を行うようにしてください。
※捕獲用のテープはセロハンテープなどの粘着性の弱いものを使用しましょう。粘着性の強いテープを使うと葉が傷つきます。
アブラムシは、お酢を使った手作りスプレーで予防可能です。詳しい作り方は以下の記事で紹介していますよ。合わせて参考にしてくださいね。
3.ハダニ
葉の裏に白や赤の小さな虫がウヨウヨ歩き回っている場合、ハダニが発生している可能性が高いです。
ハダニは数が増えてくると糸を張ります(ダニという名前ですがクモの仲間です)。
葉の淵や葉と枝の付け根にクモの糸のようなものがかかっていたら、ハダニがかなりの量発生していると判断してください(糸がキラキラと光に反射して光るので確認しやすいです)。
また、ハダニが発生すると、レモンの葉が下の画像のように黄色くなって落ちてしまいますよ。
ハダニが室内のレモンの木に発生した場合は、以下のようにして駆除を行ってください。
- セロハンテープ(粘着性の弱いテープ)で捕殺しできるだけ数を減らす
- 霧吹き(水)で葉をビショビショに濡らしハダニを落とす
これを、続ければほぼ駆除できると考えられますが、駆除が追いつかない場合は、農薬の使用も検討してください。
※捕獲用のテープはセロハンテープなどの粘着性の弱いものを使用しましょう。粘着性の強いテープを使うと葉が傷つきます。
※霧吹きは葉がビショビショになるくらいまで行ってください。室内での作業が難しい場合はベランダなど屋外で行いましょう。
4.カイガラムシ
下の画像のように、枝に白っぽいツブツブしたものが出てきた場合は、カイガラムシである可能性が高いです。
カイガラムシが発生してしまった時は、以下のようにして駆除していきましょう。
- カイガラムシを歯ブラシで払い落しできるだけ数を減らす
- カイガラムシに効果がある殺虫剤(農薬)を使う
カイガラムシは目で確認しやすい大きさです。ですので、全てのカイガラムシを歯ブラシで払い落せるならば、農薬をかける必要はないと考えられます。
ですが、残っていると、そこからまたどんどん増殖していきます(増殖スピードがすごく早いです)。状況を観察しつつ、農薬の使用も検討するようにしてください。
こちらの農薬は、いろいろな種類のカイガラムシに対応できます。スプレータイプですので、お手軽に使えますよ。
※カイガラムシは種類や成虫・幼虫によって対応できる農薬が異なっています。農薬の選択はカイガラムシの種類を特定してから行ってください。
※農薬の使い方に表記してある「総使用回数」とは、レモンの場合「前回の収穫終了~今回の収穫終了まで」の使用回数です。
カイガラムシについては、下の動画でも分かりやすく解説しています。合わせて参考にしてくださいね。
5.コナジラミ
コナジラミはレモンの木に付く「白い」虫です。羽が付いていてピュンピュン飛び回る虫ですよ。
木を揺らした際に白い虫が飛び回る場合はコナジラミが発生している可能性が高いです。
カイガラムシのように歯ブラシでこすり落としても駆除できません。室内の他の植物にも影響を与える可能性がかなり高いです。
ですので、コナジラミが発生した場合は、殺虫剤の使用を検討することをおすすめします。被害が拡大する前に、早めの対処が重要ですよ。
6.コバエ
コバエは、直接レモンの木に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。ですが、ブンブン室内を飛び回られると、すごくイライラします。
コバエは下のようなコバエホイホイを設置しておくと、あとはほったらかしで捕獲してくれます。
この、コバエホイホイは、水やりを行っても粘着性が失われない仕組みになっています。ちょっとしたひと工夫ですが、水やりの度に交換しなくていいので便利ですよ。
コバエが増えすぎてどうしようもない場合は、下のようなスプレータイプの殺虫剤を土にかけておけば、ある程度駆除が可能です。
コバエを発生させないための対策は後述の「土の上に赤玉土を敷いておくとコバエ対策になる!?」で詳しく解説しています。こちらも合わせて参考にしてくださいね。
風通しと剪定で虫の発生を予防できる!
前述で紹介した虫は「風通し」と「剪定」の管理をきちんと行えば発生を予防できます。発生したとしても被害は最小限で収まりますよ。
レモンの木を室内で栽培する場合の風通しの管理は以下のように行ってください。
- 気温が高い日は、レモンの木を置いている側の窓を開ける
- 窓が開けられない日は扇風機やサーキュレーターの首振り機能を使う
風通しの管理で大切なのは、レモンの木の周りの空気を循環させることです。空気がよどんでいると、虫が「快適な休憩場所だな~」と、寄ってくるようになります。
剪定は「元気のない葉が付いている枝」や「実を収穫し終わった枝」を中心に行ってください。下の動画では、剪定の仕方が分かりやすく解説されていますよ。
※乾燥のし過ぎでも虫が寄ってきます。週に数回葉への霧吹き(水)を行ってあげれば、ハダニなどを予防できます。
室内で育てる際の水やりの目安とおすすめの水分計
レモンの木を室内(鉢植え)で育てる時って水やりのタイミングが難しいわよね…。簡単な目安ってあるのかしら?
レモンの木は水が大好きです。ですので、水やりの目安は「程よく土が湿っている状態を維持する」ですよ。
レモンの木の水やり目安を下の表にまとめました。「レモンの木の水やりの目安やタイミングがいまいちわからない…。」と悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。
※この表を参考にして春、夏、秋は土や葉の様子を見て、水が足りない様子ならば水やりの頻度を増やしてください。
レモンは一度しおれてしまうと、1年くらいその影響を受け続け、葉が落ちてしまったり実が成らなくなったりしてしまいます。水やりはとても大切な作業ですよ。
水の量は、鉢の底から水が出てくるくらいを目安に与えてください。
鉢受けにたまった水は、毎回捨ててくださいね。虫が発生する原因になります。
また、レモンの木の水やりの目安は、下の画像のような水分計を設置しておくとすぐに判断できます。
こちらの「サスティ」という水分計は、土に水分がある時は「青色」、土が乾燥している時は「白色」と色が変わります。初心者でも水やりのタイミングがすぐに分かる仕組みになっていますよ。
「水をやるべきか、やらない方がいいのか…。」と土や葉の状態を確認しつつ、水やりのタイミングを決めるのは、慣れるまではかなり難しいです。
ですので、設置しておくだけですぐに水やりの目安を見極められる水分計はとても便利ですよ♪
土は市販のものがおすすめ!赤玉土でコバエ対策!
室内でレモンの木を育てるときの土って市販のものと自分でブレンドしたもの、どちらを使えばいいのかしら?
レモンの木に使う土は市販のものがおすすめです。今は、専用の土も販売されています。
初心者さんで最初から自分で土をブレンドするとなると、なかなかやる気が起きませんよね(私もそうです(笑))。
ですので、楽できる所は、思い切って楽をしちゃいましょう♪その方が気楽に始められます。
楽天やAmazonでは下の画像のように「柑橘果樹用の土」など、そのまま使える土が販売されています。
栽培に慣れてきたら「自分で土をブレンドしてみる」など、少しずつステップアップしてみるのもいいですね。
また、室内でのレモンの木の栽培では、赤玉土(小粒)を下の画像のように土の上に敷いておくとコバエ対策になります。
コバエは有機質の土の3cmくらいの深さの所に卵を産み付け繁殖します。
ですので、赤玉土を土の上から5cmくらいの厚さで敷いておくと、コバエの発生をかなり予防できます。赤玉土とは下の画像のような土ですよ。
赤玉土は土の上に敷いておくと土壌の水分量を程よく維持してくれます。この効果で水やりの手間が少し減りますよ。ぜひ試してみてくださいね。
室内栽培でおすすめの冬に強いレモンの木2品種
室内で育てられて、管理がしやすい(冬に強い)レモンの木ってあるのかしら?おすすめの品種を知りたいわ。
その条件ならば「リスボンレモン」と「マイヤーレモン」がおすすめですよ。
ここからは、初心者さんにおすすめのレモンの木(2品種)について詳しく紹介していきます。
どちらも室内で育てるのに丁度いいサイズで、管理が簡単(冬に強い)な品種です。これからレモンの木を購入する予定のあなたは、ぜひチェックしてみてくださいね。
●トゲなしリスボンレモン
こちらの苗は、あまり大きくならない性質で鉢植えで育てるのに丁度いいサイズです。
トゲなしリスボンレモンはその名の通り「トゲがない」レモンです(最初のうちは短いトゲがありますが成長するにつれてなくなっていきます)。
お子さんがいる家庭やペットがいる家庭におすすめの品種ですよ。
また、リスボンは一番寒さに強い品種です。ですので初心者さんにもおすすめのレモンの木ですよ。
●マイヤーレモン
こちらのレモンの木は寒さにも暑さにも強い苗です。値段は少し高めですが、3年目の苗ですので、すぐに実をつけてくれますよ。
マイヤーレモンは環境への順応性が高く育てやすい品種です。ですので、初心者さんにはおすすめのレモンの木ですよ。
酸味や苦みの少ないマルッとした実が成るのが特徴です。お料理にも使いやすい品種ですよ。
まとめ
- レモンの木を室内で育てるときに最も注意するべき点は日照時間
- レモンの木を室内で育てる際にはアゲハ蝶やアブラムシなど6種類の虫に注意する
- 虫はレモン木周辺の風通しを良くする管理を行っていれば予防できる
- 室内でレモンの木を育てる際には水分計を設置しておくと水やりの判断が簡単にできる
- レモンの木を室内で栽培する際には「柑橘果樹用の土」を購入するとお手軽に栽培が始められる
- 室内で栽培するレモンの木は冬に強いリスボンレモンかマイヤーレモンがおすすめ
これで、レモンの育て方はバッチリ。早速苗や土を準備しましょう♪
お料理にも大活躍のレモン♪ぜひ、お家での栽培にチャレンジしてみてくださいね。
こちらの記事では、ベランダ栽培にもってこいの枝豆のプランターのサイズについて解説しています↓↓