白菜の虫除けを無農薬で行う4つの方法♪木酢液やお酢の虫退治のスプレーの作り方や害虫避けのハーブも紹介!
「ほぼ」って言うことは「100%」防げるわけではないのね?
こまめに観察して、虫を見つけたらすぐに退治する必要はあります。しかし、今回紹介する4つの方法を実践すれば、その手間はかなり軽減できますよ。
この記事では、以下の白菜の虫除け(無農薬)方法4つについて詳しく解説していきます。
- 木酢液の虫除けスプレーの作り方
- 白菜虫除けに使えるハーブは?
- お酢の虫除けスプレーの材料や作り方
- 白菜の栽培におすすめの虫除けネットは?
白菜は虫に食われ始めるとあっという間に葉がなくなってしまい、農薬を使うしかない状況になってしまいます。
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白菜の虫除けを無農薬で行う方法は4つ!
白菜の虫除けって無農薬でできるのかしら?
白菜の虫除けを無農薬で行いたい場合、以下の4つの対策がおすすめですよ。植え付け直後から始めてくださいね。
- 木酢液の虫除けスプレーを吹きかける
- お酢の虫除けスプレーを吹きかける
- 虫除けネットをかぶせる
- ハーブやコンパニオンプランツを近くに植える
残念ながら、この4つの虫除け対策を全てを行って「100%虫が防げる!」とは言い切れません。
そのため、こまめに虫が付いていないか観察して、見つけたら退治する必要はあります。
しかし、上記の対策を植え付け直後からしっかりと行うことで、手動で虫を退治する手間をグッと減らせますよ。
※虫が付いてから上記の対策を行った場合、虫の増殖を抑えられない可能性が高いです。無農薬栽培を目指すならば、虫が付く前(植え付け直後)からこれらの対策を行いましょう。
ここからは、上記の4つの方法について、もっと掘り下げて解説していきます。できる対策から少しずつ取り組んでみてくださいね。
虫除けに木酢液が活用できる!手作りの工程
木酢液が虫除けに効果的って聞いたことがあるのだけれど、手作りすることは可能なのかしら?
木酢液はカメムシやアブラムシ除けに効果的です。手作りするのはかなり大変ですよ。市販品を購入するのがおすすめです。
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ここからは「木酢液の虫除けスプレーの作り方」「いつまで木酢液を使うのか?」「手作り木酢液の作り方」について解説していきます。
木酢液の虫除けスプレーの作り方
木酢液の虫除けスプレーの作り方は、購入した木酢液(原液)の説明書きに従い、水で希釈するだけです。
【ゲキのひと吹き】の場合は原液を30~50倍に薄めて使います↓↓
木酢液の虫除けスプレー500mlを作る場合【ゲキのひと吹き】の使用量は、以下の通りになりますよ。
【30倍に薄める場合】 |
ゲキのひと吹き16.7ml:水500ml |
【50倍に薄める場合】 |
ゲキのひと吹き10ml:水500ml |
お酢の手作り虫除けスプレーの作り方や希釈濃度について知りたいあなたはこちら>>
木酢液は、濃度が濃すぎると植物が傷んだり、土壌の微生物が死滅してしまったりします。ですので、希釈濃度は必ず守ってくださいね。
木酢液はいつまで使う?
木酢液は、カメムシやアブラムシの活動が活発な時期に定期的に吹きかけておくと安心です。カメムシやアブラムシの活動が活発な時期は以下の通りですよ。
- 4~6月
- 9~11月
※晴天が続く時や、風通し・日当たりが悪い場所で大量発生しやすいです。
2~3回/月のペースで使うのがおすすめです。 収穫の2週間くらい前からは使用を控えておきましょう。
収穫直前に使用すると、木酢液の焦げ臭い匂いが残る可能性がありますよ。
また、以下のような時期は、使用回数を少し減らして様子を見ても大丈夫でしょう。
- 白菜の葉がしっかりと巻いて外葉が固くなってきたころ
- 真冬の時期
葉がしっかりと巻き外葉が固くなってくれば、もうカメムシやアブラムシに食われる心配はないでしょう。
また、気温が低くなれば、カメムシやアブラムシの活動も控えめになってくるので、白菜への被害は落ち着いてきます。
キスジノミノハムシに木酢液は効く?
「キスジノミノハムシに対して、木酢液は虫除けや退治の効果はあるか?」という疑問に対しては、あまり効果は期待できないと考えられます。
「木酢液は、カメムシやアブラムシには効果を発揮する」という記事はよく見かけますが、キスジノミノハムシに効果があるという記事はほぼ見たことがありません。
ですので、白菜や大根などに寄ってきたキスジノミノハムシには、木酢液以外の対策をしましょう。
キスジノミノハムシやウリハムシの被害が軽い時期は、下の画像のような粘着シートを設置するのがおすすめです。
我が家では、きゅうりのウリハムシ対策に活用しています。すごく効果的でした。たくさん捕獲できましたよ。
おかげで、ハムシによるきゅうりの被害がかなり軽減できました。
キスジノミノハムシの被害が大きくなってきた場合は、下の画像のような農薬を使うのがおすすめです。
いろいろな植物つよしは希釈の手間がいりません。そのまま白菜に吹きかけるだけですので、手軽に白菜の虫退治ができます。
手作り木酢液の作り方
一般的に木酢液は以下の手順で作られています。下の画像も参考にしてくださいね。
- 炭焼き窯に木材を入れ火をつける(広葉樹がおすすめ)
- パイプを通して窯の煙突から出る煙を集める
- パイプを通る過程で急速冷却しタンクに集める(液体になっている)
- 3~6か月そのまま置いておき、油、木酢液、タールに分離させる
- 木酢液だけを取り出す
引用:日本木酢液協会公式ホームページ
木酢液は、手作りするとかなりの手間や設備が必要です。作る過程で出るタールの処分にも注意が必要ですよ。ですので、手作りよりも市販品を購入するのがおすすめです。
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白菜の虫除けに効果的なハーブやコンパニオンプランツ
ハーブって虫除け効果を持っているものもあるわよね。白菜の虫除けに使えるハーブってあるのかしら?
白菜の虫除けに活用できるハーブはキャットニップです。その他に虫除け効果があるコンパニオンプランツもたくさんありますよ♪
ここからは「白菜の虫除けに効果的なハーブやコンパニオンプランツについて」「コンパニオンプランツとは何?」について解説していきます。
ハーブやコンパニオンプランツの一覧表
白菜の虫除けに効果的なハーブやコンパニオンプランツ | 予防できる害虫 |
---|---|
キャットニップ(イヌハッカ) | アブラムシ、ハムシ類 |
サニーレタス | モンシロチョウ、コナガ |
えん麦 | ハムシ類 |
ナスタチウム | カメムシ、アブラムシ |
サルビア | モンシロチョウ、コナガ |
● キャットニップ(イヌハッカ)
アブラムシやハムシ類は、キャットニップの香りが苦手です。ですので、白菜の害虫を遠ざけるハーブを探しているあなたにおすすめですよ。
大きく育ったらハーブティーとしても活用できます♪
ただし、キャットニップには猫が寄ってきます(猫にはマタタビと同じような作用があります)。
猫に踏み荒らされないような対策をしておいてくださいね。
● サニーレタス
モンシロチョウやコナガはキク科の植物の香りが苦手です(サニーレタスはキク科の野菜なんです)。加えてサニーレタスの赤い色はモンシロチョウやコナガが苦手な色です。
虫を二重ブロックしてくれるサニーレタス♪成長したらサラダにも活用でき、まさに一石二鳥のコンパニオンプランツですね。
● えん麦
えん麦には、ウリハムシやキスジノミハムシを遠ざける効果があります。
またアブラムシの天敵であるテントウムシの住み家になりますよ。
● ナスタチウム
ナスタチウムの香りは、カメムシやアブラムシ除けに有効です。
ナスタチウムは放ったらかしでも元気に育ってくれるので、栽培に手間をかけたくないあなたにおすすめですよ。
● サルビア
モンシロチョウやコナガはサルビアの花の色(赤)を嫌います。
サルビアは開花の時期が5~10月と長いので、長期間、虫除けの役割を担ってくれますよ。
コンパニオンプランツとは?
コンパニオンプランツとは、同じ場所で育てることで成長を助けたり、病気や害虫を予防したりなど、あなたが栽培している植物に良い影響を与える植物のことです。
コンパニオンを日本に言い換えると「行動を共にする」などの意味があることから「共生植物」なんて呼ばれ方もされていますよ。
具体的なコンパニオンプランツの働きは以下の5つです。
- 病気や害虫の予防
- おとりとして害虫を引き寄せてもらう
- 畑のすき間の有効活用
- 栽培している植物の成長を助ける
- 土壌を豊かにしてくれる
無農薬で野菜栽培を行いたいあなたにとって、コンパニオンプランツはかなり心強い存在です。ぜひ、活用してくださいね。
虫除けにお酢が活用できる!手作り虫除けの作り方
家にある材料で虫除けスプレーが作れればいいのだけれど…。
A子さん、そんな時はお酢が活用できますよ。材料をビンに入れるだけで、簡単に虫除けスプレーの原液ができます♪
お酢を使った虫除けスプレーは、主にアブラムシに効果を発揮します。
白菜の葉にかけるだけでなく、虫除けネットや土に吹き付けておくだけでも効果を発揮しますよ。
ここからは「酢を使った手作りスプレーの作り方」や「いつまでスプレーを使うのか?」について解説していきます。
お酢の虫除けスプレーの材料や作り方
材料
- 酢(純米酢や米酢)500ml
- 唐辛子(鷹の爪) 10本くらい
- にんにく 1~3片
- ガラス容器 1つ(750mlくらい)
作り方
- ガラス容器に酢を入れる
- 唐辛子のヘタと種を取り除き「1」に加える
- にんにくの皮をむき包丁で押しつぶす(匂いが気になる場合は、ビニール袋に入れてコップの底でトントンとたたいても潰せます)
- 潰したにんにくを「1」に加える
- 30~60日寝かせて完成!
- 使用する時は「5」の原液1ml:水350mlで希釈して霧吹きに入れ吹きかける
※虫除けスプレーは葉の裏までしっかりかけると効果的です(ビシャビシャになるまでかけましょう)。
虫除けネットを被せて外すのが大変な場合はネットの上からしっかりとかけましょう。
葉裏にかけられないので、虫が付いていないか、こまめに観察するようにしてください。
スプレーを吹きかけた後に土の中の害虫が「なんだこの臭い液は!?」とビックリして出てくる場合もあります。
ここは捕獲のチャンスですので、虫除けスプレーを吹きかけた後は、白菜の周辺をよく観察してくださいね。
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手作り虫除けはいつまで使う?
酢の手作り虫除けスプレーは、「いつまで使えばいいのかな?」と、悩む所ですね。
基本的に温かく、アブラムシの繁殖が活発な時期に継続的に吹きかけておくと安心です。アブラムシの繁殖が活発な時期は以下の通りですよ。
- 4~6月
- 9~10月
※アブラムシは晴れの日が続いた時や、風通し・日当たりの悪い環境で大量発生しやすい。
2~3回/週のペースで吹きかけるのがおすすめです。収穫の3日前くらいにはスプレーの使用を控えましょう。匂いや辛みが残る可能性がありますよ。
また、以下のような時期は、使用回数を少し減らして様子を見ても大丈夫でしょう。
- 白菜の葉がしっかりと巻いて外葉が固くなってきたころ
- 真冬の時期
真冬はアブラムシも繁殖活動を抑え、ひっそりと過ごしています(卵の状態で冬を越す場合もあります)。
ですので、この時期は白菜の様子を観察しつつ、元気よく育っていれば虫除けスプレーをお休みしても大丈夫でしょう。
白菜虫除けにネットは必須!!おすすめネットを紹介
白菜を無農薬で栽培する場合、虫除けネットは必須アイテムです。
しかし、残念ながら、虫除けネットで100%虫の侵入を防ぐことは難しいです。
特にヨトウムシは厄介です。地中に隠れ住んでいて、白菜を定植しネットを被せた後に土の中から出てきます。
ですが、ネットをかけておけば「蛾やモンシロチョウが飛んできて産卵する」「アブラムシが飛んできて白菜に付く」ことはある程度予防できます。
これにより、手動での虫退治の手間がかなり軽減されます。ですので、無農薬で白菜を栽培したい場合は、ぜひ虫除けネットを活用しましょう。
また、白菜虫除けネットは害虫予防に加えて、強い雨や風から白菜を守ってくれる効果も期待できますよ。
虫除けネットのかけ方はトンネル被覆にする
白菜虫除けネットのかけ方は、トンネル被覆にするおのがおすすめです。
下の画像のように骨組みになる支柱を設置して、その上に虫除けネットをトンネル状に張る設置方法です。
また、虫除けネットの効果を最大限に生かすために、以下のことに注意してくださいね。
- 苗はポットで作る(畑に直接種を撒(ま)かない)
- 苗を畑に植えたらすぐに虫除けネットを設置する
- 雑草はこまめに取り除く
- 虫除けネットの裾から虫が侵入してこないようにすき間を塞ぐ(できれば裾(すそ)を土に埋めてしまう)
白菜虫除けネットを設置した後は、虫が白菜に付いていないかこまめにチェックし、見つけたらすぐに駆除しましょう。水やりはネットの上から行って大丈夫です。
裾を埋めてしまったら虫退治が大変になるわ…。裾を掘り起こして駆除するのってすごく手間よね。
そんな時は、裾を掘り起こさずに虫を退治できる虫除けネットがありますよ♪おすすめの虫除けネットを見てみる>>
白菜虫除けネットの目合いは0.6mmがおすすめ
白菜虫除けネットの目合い(網目の大きさ)は、0.6mmのものを使用するのがおすすめです。
0.6mmの目合いの虫除けネットならば、アブラムシの侵入もある程度防ぐことができますよ。
0.6mmの目合いの虫除けネットって価格が高いでしょ…。だから、いつも1mmの目合いのものを購入するんだけど、アブラムシがたくさんついちゃうのよね…。
楽天やAmazonなどのネット通販で購入すれば目合いが1mmの防虫ネットと同じくらいの価格で購入できるのでおすすめですよ。
※一般的に防虫ネットは目合いが細かくなるほど価格が高くなります。
次で通販で購入できるおすすめの虫除けネットを紹介していきますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
家庭菜園におすすめの虫除けネット
メリット |
・上にファスナーが付いているので裾を埋めても害虫駆除が楽にできる ・畝の長さ1~5mとさまざまな長さに対応している ・目合いは0.75mmで銀線が織り込まれているのでアブラムシをある程度予防できる |
注意点 |
・支柱とパッカーは別で購入する必要がある |
虫除けネットの上部にファスナーが付いるので「害虫を退治するたびに裾を持ち上げて再び埋める」という手間がなくなりますね。
目あいが0.75mmと細かいのでアブラムシ対策もバッチリです(アブラムシ対策に有効な目あいは0.8mm以下です)!
プランター菜園におすすめの虫除けネット
メリット |
・ファスナー付きなので虫除けネットを被せたままでも虫の駆除が楽 ・支柱もセットになっているので商品到着後すぐに組み立てられる ・組み立てが簡単 ・ 目合いは0.75mmで銀線が織り込まれているのでアブラムシをある程度予防できる |
注意点 |
・対応しているプランターサイズが750~510型 |
先ほど紹介した家庭菜園向けの防虫ネットのプランターバージョンです。こちらは支柱もセットになっていますよ。
まとめ
- 白菜を無農薬で育てる場合の虫除け対策は「虫除けネット」や「お酢のスプレー」「木酢液」「ハーブやコンパニオンプランツ」などがある
- キャットニップやサニーレタスなど白菜の虫除けに活用できるハーブやコンパニオンプランツは無農薬栽培の強い味方
- 木酢液はカメムシやアブラムシが発生しやすい時期に2~3回/月吹きかけるのがおすすめ
- お酢の手作り虫除けスプレーはアブラムシが発生しやすい時期に2~3回/週吹きかけるのがおすす
- 白菜虫除けネットはトンネル被覆で、裾(すそ)を埋めるのがおすすめ
白菜を無農薬で育てるには「植え付けてからすぐに害虫対策を行う!!」が重要なのね。
そうですね。虫が付いてしまってからの対策では、無農薬での収穫は厳しくなります。
ぜひ、事前に対策をして、虫に負けない元気な白菜を育てましょう♪
「次はどんな野菜を育てようかな♪」と考えているあなたにおすすめの記事ですよ。