白菜を生で食べることの危険性と予防策を解説!食べ過ぎる場合や寄生虫には要注意!?
生の白菜を食べることに疑問を抱いているあなたへ。白菜は美味しい野菜ですが、生で摂る際には注意が必要です。
この記事では、白菜を生で食べる際の危険性と、健康を守るための予防策についてご説明します。安心して白菜を楽しむための情報をお届けしますよ。
白菜を生で食べ過ぎると生じる危険とその対策
白菜を生で食べ過ぎると以下のような危険が生じると考えられます。
- ミロシナーゼの過剰摂取による甲状腺ホルモンの低下
- カリウムの過剰摂取
- お腹の不調
- ビタミンKの過剰摂取
● ミロシナーゼの過剰摂取による甲状腺ホルモンの低下
生の白菜に含まれる「ミノシラーゼ」という成分は、体に取り込み過ぎると、甲状腺ホルモンを分泌する際に必要なヨウ素の取り込みを邪魔します。
※ミノシラーゼは、加熱することでその働きを失います。
結果、甲状腺ホルモン濃度が低下し、疲労感を感じやすくなったり、呼吸器官の異常が見られたりするなどの体調不良につながる危険が考えられます。
実際に、毎日1kg前後の白菜を食べていた女性が体調不良になったという事例が、医学誌のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載されています。
とはいえ、この事例は「毎日1kgくらい大量に」「生の白菜を」食べ続けた場合の危険性です。
ですので、バランスのいい食生活を送っていれば「白菜を食べ過ぎるとミノシラーゼを摂取し過ぎてしまうのかな…。」などの心配は必要ありませんよ。
● カリウムの過剰摂取
生の白菜にはカリウムが多く含まれています。ですので、食べ過ぎると血圧が下がりすぎる危険性があります。
食べ過ぎを防ぐために、適量を守り、バランスの良い食事を心がけるようにしてくださいね。
特にお医者さんから食事の注意をされている場合は、摂取量に気を付けることが大切です。
● お腹の不調
生の白菜は水分や食物繊維が多いです。ですので、食べ過ぎるとおなかがもたれたり、腹痛が起こることがあります。
特に、胃腸の弱いあなたは、食べ過ぎに注意してくださいね。
● ビタミンKの過剰摂取
白菜にはビタミンKがたくさん含まれています。食べすぎると、血液が固まりやすくなり、血栓のリスクが高まる危険が考えられます。
特に、あなたが血液に関する薬を飲んでいる場合は少し注意が必要です。
お医者さんに「どれくらいの量で食べ過ぎになるのか?」など、相談しておくと安心ですね。
白菜は栄養価が高く、多くの人に愛される野菜です。
しかし、食べ過ぎると、上記のような危険が生じる可能性が考えられます。
食べ過ぎを防ぐために、適量を守り、バランスの良い食事を心がけてくださいね。
白菜を生で食べる場合には寄生虫や虫に注意!
白菜はおいしい野菜ですが、生で食べる際には注意が必要です。
なぜなら、寄生虫や虫、それらの卵が潜んでいる可能性があるからです。
寄生虫は微小な生物で、野菜に付着することがあります。生の白菜を食べると、これらの寄生虫が体内に入るリスクがあるのです。
また、白菜の葉のすき間には、ナメクジやカタツムリなどの虫が潜んでいることがあります。
これらの虫には「広東住血線虫」という寄生虫が潜んでいる可能性があります。
広東住血線虫は体の中に取り込んでしまうと「発熱」「おう吐」「頭痛」などの症状を引き起こし、最悪の場合は脳炎や髄膜炎などを引き起こす寄生虫です。怖いですね…。
ですので、白菜を生で食べる場合は、寄生虫や虫を一緒に食べてしまわないように、よく注意する必要がありますよ。
生の白菜を食べる際、寄生虫や虫を一緒に食べてしまわないようにできる対策は「とにかくよく白菜を洗う」です。
具体的には、以下のようにして白菜をよく洗うようにしてくださいね。
- 白菜を水でよく洗い流す
- 葉を1枚ずつ取り外し、裏側をよく洗う
- 水に漬けて10分間放置する
- 再度水でよく洗い流す
上記のように、流水で白菜の土や、汚れ、潜んでいる虫をよく洗い流してください。
丁寧に洗うことで、白菜に付着している寄生虫や虫を気が付かないうちに食べてしまうリスクをグッと低くできますよ。
また、白菜を加熱調理することも寄生虫や虫を誤って食べてしまう対策として有効です。
加熱することで寄生虫が死滅し、安全に食べることができますよ。
白菜は栄養価が高く、食べることで健康に良い影響をもたらします。
ただし、生で食べる場合は寄生虫や虫を知らないうちに食べてしまう危険があります。
安心して美味しい白菜料理を楽しむために生で食べる場合は「よく洗う」という予防策を実践しましょう。
「よく洗えているのか不安…。」という場合は、しっかりと加熱することで生きた寄生虫や虫を誤って食べてしまう危険を解消できますよ。
生で食べてはいけない野菜を4つ紹介!
生で食べてはいけない野菜の代表は、以下の4つです。
- イモ類
- もやし
- ほうれん草山菜類
- 山菜類
なぜこれらの4つの野菜は生で食べてはいけないのか、ここからはその理由を詳しく説明していきます。
● イモ類
イモ類(じゃがいもやさつまいも)に含まれているでんぷん質は、加熱調理をする必要があります。
加熱をしないまま食べると、そのデンプンが消化されません。
そのため、生のイモ類を食べると、消化が悪くなり、胃腸にすごく負担をかけて腹痛や下痢を引き起こす危険性が出てきます!
ただし、山芋はすりおろすとでんぷん質が破壊されるため、生で食べてもOKです。
じゃがいもやさつまいもなどのイモ類は、生で食べてはいけない野菜ですので、注意してくださいね。
● もやし
もやしは雑菌が繁殖していたり付着していることが多い野菜です。
私も以前もやしを生で食べてしまい、翌日お腹を壊したことがありました。
食中毒にかかったり、胃腸に負担をかけないためにも、もやしは生ではなく、加熱して食べるのがおすすめですよ。
● ほうれん草
生のほうれん草には、シュウ酸という成分が含まれています。
ほうれん草の苦味やえぐみで「アク」と呼ばれる成分です。
シュウ酸は、食べてしまうと尿道や腎臓に結石を作る要因になります。
また、生のほうれん草は、アクがあるため美味しくないもの…。
美味しく食べるためにも、ほうれん草は生で食べないように注意しましょう。
● 山菜類
山菜類(わらびやゼンマイなど)はアクが強すぎるため、食べるとえぐみをすごく感じて美味しくないですし、消化がスムーズに出来ないので胃腸に負担をかけてしまいます。
そのため山菜類は、しっかりアク抜きしてから、加熱調理をして食べるようにしましょうね。
すると美味しく安全に食べることが出来ますよ!
以上が生で食べてはいけない野菜とその理由です。
私はもやしを生で食べて、お腹を壊した経験があります。
その日以来「生で食べてはいけない野菜は今後絶対に加熱しよう!」と、実感しました(笑)
「生で食べてはいけない野菜」には生で食べてはいけないきちんとした理由があります。あなたも、注意してくださいね。
おいしく安全に楽しむ白菜の生食レシピ集
ここからは、白菜を生で楽しむ安全なレシピを●つご紹介します。
レシピ①白菜のサラダ
よく洗った白菜を細かく刻み、ミニトマトやきゅうりなど新鮮な野菜と一緒にサラダにしましょう。
合わせる野菜が無ければ、生の白菜だけでもOKですよ。
シーチキンで和えて、マヨネーズで味を付けるなどでも、パクパクと食べられるサラダになります。
レシピ②白菜の冷製スープ
白菜をミキサーで細かくし、ヨーグルトと混ぜ合わせます。
ハーブやスパイスで風味をプラスして、冷たいスープとして楽しめます。
ヨーグルトの代わりに豆乳や牛乳を使うと、酸味の少ない優しい味になりますよ。
レシピ③白菜の浅漬け
白菜を薄切りにし、ビニール袋に入れ、塩をサラサラッとかけて揉んでおきます。
半日ほど冷蔵庫に入れておけば、程よい塩味が馴染んで、簡単浅漬けの完成です。
我が家でも、白菜を丸ごと1個使うときにはビニール袋3袋分くらいこれを作っておきます。
生で食べるのに飽きたら、お味噌汁の具として活用していますよ(塩味は薄めに付けているのでお味噌汁が塩辛くなりすぎません)。
さっぱりとした味わいで、おつまみやおかずがたりないときの一品として最適です。
これらのレシピを試して、生の白菜を楽しんでください。
ただし、白菜を生で食べる場合は、新鮮な白菜を選び、適切に洗って食べることが大切ですよ。
安全かつ美味しい生の白菜の味を堪能してくださいね。