しめじのカビのような白いふわふわしたものは食べれる!?緑や黒のつぶつぶは食べても大丈夫?カビとの見分け方も紹介!
しめじの白いふわふわとカビって違うの?
しめじの白いふわふわは「カビ」ではありませんよ。しめじを形作っている菌なんです。
この記事では、しめじの白いふわふわしたもの(気中菌糸)について、画像も交えて詳しく解説していきますよ。また、以下のような内容についても解説していきます。
- しめじの白いふわふわは食べれるのか?
- しめじに生えた緑や黒のつぶつぶはカビ?
- 気中菌糸とカビの見分け方は?
- しめじを冷凍保存する方法は?
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あなたが「しめじにカビが生えた!?」と思って捨てていたしめじは、実は食べても大丈夫なものだったかも!
今すぐにこの記事を読んで、冷蔵庫のしめじをチェックしてみてくださいね。
しめじのカビのような白いふわふわは何?
しめじに白いふわふわしたカビみたいなものが生えていたの!これって何かしら?
A子さん、それは「気中菌糸」というものですよ。綿あめみたいにふわふわしていますよね。
ここからは「しめじに生えた白いカビのようなもの(気中菌糸)とは何か?」「気中菌糸が生えるメカニズム」について解説していきますよ。
文章で解説するのはちょっと難しいので、イラスト画像も載せています。合わせて参考にしてくださいね。
カビのような白いふわふわは気中菌糸
しめじのかさや根本に生えたカビのような白いふわふわ…。一瞬「カビ!?」と思ってしまいますが、これは気中菌糸という目には見えない菌糸の塊(かたまり)です。
目には見えない細い菌糸が寄り集まって、下の画像のように綿あめのようなふわふわした状態に見えますよ。
引用:雪国まいたけ公式ホームページ
気中菌糸はしめじの一部!?白いふわふわはなぜ生える?
気中菌糸はしめじの一部です。しめじは、普段、菌糸という糸の状態で生活しています(まさに、しめじに生える白いわふわのカビのような状態です)。
つまり、私たちが「しめじ」と認識している形よりも、この菌糸の状態で生活していることの方が多いのです。
この菌糸を少しづ伸ばしながら土や枯れ葉、木の幹などを分解し、栄養を吸収しています。
しかし「吸収できる栄養分がなくなってきた」「寒すぎ、暑すぎなど環境が合わなくなってきた」など、周りの環境がしめじに適さなくなってきたときに子孫を残そうとします。
この時に、胞子を撒(ま)くための役割を担(にな)うしめじ(子実体)を形作ります。
下のイメージ画像のような感じです。※しめじの形を作っている時は、菌糸の成長を一時停止させていますよ。
ですが、しめじ(子実体)の形を作った後に、何かのきっかけで「まだ、子孫を残すタイミングではなかったな」と判断し、下の画像のように子実体の栄養を使って再び菌糸の成長をスタートさせます。
これが、しめじに白いふわふわしたカビのようなもの(気中菌糸)ができるメカニズムです。
「菌戻り」なんて呼び方をされていますよ。しめじって面白いですね(笑)
カビのような白いふわふわが生えても食べれる?
しめじの白いふわふわは食べれるのかしら?
食べても大丈夫ですよ。ですが、白いふわふわが生えていなものに比べると、少し鮮度が落ちています。
「気中菌糸を食べるのはちょっと…。」と、抵抗感がある場合は、後述する「取り除き方」を参考にしてくださいね。
ここでは、「気中菌糸を生えにくくする方法」も合わせて紹介していきますよ。
気中菌糸は食べれる!!
前述した通り、しめじに生えた気中菌糸は、しめじの一部です。ですので、食べても大丈夫ですよ。
気中菌糸が付いたままで食べるのに抵抗がある場合は、軽く湿らせたキッチンペーパーなどでササッとふき取りましょう。
軽く水洗いしても大丈夫ですよ。きのこ類はジャバジャバ洗ってしまうとうま味や風味が逃げておいしさが半減してしまうので、水洗いする際は注意してくださいね。
気中菌糸が生えたしめじは食べれるのですが、付いていないものに比べて風味が落ちるのと少し苦味を感じるときがあります。
次に紹介する「気中菌糸を生えにくくする方法」を活用すれば、おいしいしめじの状態で長く保存することが可能ですよ♪ぜひ参考にしてくださいね。
気中菌糸を生えにくくする方法は3つ
気中菌糸を生えにくくする方法は以下の3つです。どれも簡単な方法ですので、ぜひ試してみてくださいね。
- しめじに水滴がついていないかチェックする
- 保存の際は空気が入らないように密閉する
- 冷蔵庫と室温を行ったり来たりさせない
1.しめじに水滴がついていないかチェックする
しめじに水滴が付いていると気中菌糸が生えやすくなります。
ですので、しめじを買ってきて冷蔵庫に保存するとき、袋の中に水滴が付いていないかチェックしてください。
水滴が付いている場合は、しめじを袋から出してキッチンペーパーで水滴をふき取ってから保存容器に入れてくださいね。
袋の中に水滴が付いていない場合は、そのまま冷蔵庫に保存して大丈夫です。
2.保存の際は空気が入らないように密閉する
しめは空気に触れている状態で保存をすると、あっという間に気中菌糸が生えてきます。
ですので、一度袋から出したしめじをジップロックで保存する際は、しっかりと空気を抜いて密閉してくださいね。
3.冷蔵庫と室温を行ったり来たりさせない
しめじは、温度変化が大きい環境にあると気中菌糸が発生しやすくなります。
ですので、冷蔵庫のような寒い場所と室温を行ったり来たりさせないようにしてください。
緑や黒のツブツブは要注意!!カビの見分け方を紹介
しめじに緑や黒のツブツブが生えちゃったんだけど…。これも食べれるの?
しめじに緑や黒のツブツブが生えてしまった場合は要注意です!!それは、カビの可能性が高いですよ。
ここからは「しめじに生えた緑や黒のつぶつぶは何?」「カビと気中菌糸の見分け方」について解説していきますよ。
カビと気中菌糸の画像も載せています。あなたのしめじに生えているものがカビなのか?気中菌糸なのか?画像と見比べてみてくださいね。
購入後すぐの緑のつぶつぶは藻類の可能性が高い
購入後すぐのしめじに緑のツブツブが付いていた場合は、藻類の可能性が高いです。
これは、しめじの生育を行う棚に付いていた藻類が、収穫の際に付いてしまったため。
毒性は無いので食べても大丈夫です。とはいえ「カビの可能性が100%ない」とは言い切れません。
緑のツブツブが付いたしめじの購入は避けた方が安全です。
もしも、購入してしまった場合は、その日のうちにお店に相談しましょう。
一般的に藻類の付いたしめじは、出荷のときや陳列のときにチェックされ、省(はぶ)かれるのですが、見落とされてしまう場合もあるようです。
購入して数日後の緑や黒のつぶつぶはカビの可能性が高い
購入して数日後に緑や黒のツブツブが付いていた場合は、カビの可能性が高いです。すぐに処分しましょう。
下の画像のような白いツブツブに緑や黒のツブツブとしたものが混じっている場合もカビですよ。
「カビの部分だけ取り除けば大丈夫じゃない?」という考え方は要注意です!
カビは表面に生えると目に見えないしめじの内部まで菌が侵入している可能性大です。
色の付いているカビはカビ毒を作るものあります。カビ毒は加熱しても毒素が残ったままのものが多く、発がん性物質を持っているカビ毒もありますよ。
ですので、しめじに緑や黒のツブツブが付いていた場合は、迷わす処分しましょうね。
カビと気中菌糸の見分け方
しめじに生えたものがカビなのか気中菌糸なのかは、以下の3点で見分けましょう。
- 見た目
- 匂い
- 触感
1.見た目
前述した通り、購入して数日後のしめじの根本(石づき)やかさの部分に、下の画像のような緑や黒のツブツブが生えていた場合はカビです。
また、白いツブツブが生えている場合もカビですので、そのようなしめじは食べずにすぐ処分してくださいね。
食べても大丈夫な「気中菌糸」は下の画像のように白いふわふわした糸状のものが集まった状態です。離れて見ると、綿あめのような感じですよ。
引用:雪国まいたけ公式ホームページ
2.匂い
しめじはカビが生えると「かび臭い」と言うより「生臭い」「酸っぱい」匂いがします。
この匂いはかなり不快です。「加熱すれば匂いはなくなるだろう」と思ったあなた!残念なことに加熱しても生臭い匂いは残ったままです…。
しめじの匂いが上記のようになった場合は、無理をして料理に使わずに処分してくださいね。
3.触感
しめじにカビが生えると、しめじの水分が出てきて触ったときにヌルッとした触感になります。軸の部分もフニャフニャになっていますよ。
一方、気中菌糸が生えた状態のしめじは表面が乾いていて、軸の部分もシャキッとしています。
以上の3点をチェックすれば、しめじに生えた白いものがカビなのか、食べても大丈夫な気中菌糸なのかを簡単に見分けることができます。
他にも、以下の画像のような状態のしめじは、腐っている可能性が高いです。食べずに処分してくださいね。
使いかけはカビが生えやすい!冷凍保存がおすすめ
一度、袋から出したしめじは、空気に触れ、カビが生えやすい環境にさらされます。ですので、早めに食べきるようにしましょう。
「半分は明日使おう」など、一度の料理で一袋分を使いきれない場合は、冷凍保存がおすすめですよ。
冷凍保存の方法は、しめじの石づきを切り、ほぐしてジップロックなどのフリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れるだけ。下の画像を参考にしてくださいね。
使うときは、凍ったまま、お味噌汁や炒め物に入れて加熱してくださいね。
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冷凍保存ならば、1か月前後の保存が可能です。うっかり使うのを忘れて「カビてしまった!!もったいないことしたな…。」なんて事態も予防できますよ。
まとめ
- しめじのかさや根元(石づき)に生えたカビのような白いふわふわは「気中菌糸」の可能性が高い
- しめじに気中菌糸が生えるのは「子孫を残す必要がなくなった」としめじが判断したため
- しめじに「気中菌糸」は生えてしまっても食べれる
- 気中菌糸は「水滴に触れさせない」「空気に触れさせない」など3つの方法で生えにくくすることができる
- しめじに緑や黒のツブツブが生えた場合はカビの可能性が高いので要注意!
- カビと気中菌糸は「見た目」や「匂い」などの見分け方がある
今まで、しめじに白いふわふわが生えたらカビと思って捨ててしまっていたわ。食べれるって分かって安心したわ♪
しめじは、リーズナブルな価格で購入できるので、主婦の強い味方食材ですよね。
「買い込んでもすぐにカビが生えるから…。」と、購入するのをためらっていたあなた!実はそのカビと思っていたものは食べても大丈夫な「気中菌糸」だったかも。
私もカビと気中菌糸を勘違いして何度かしめじを処分してしまったことがあります(笑)
もし「このしめじの白い部分はカビ?」と、心配になったときは、ぜひ、記事に載せている画像を参考にして、チェックしてみてくださいね。
しめじをたくさん購入して使いきれないときは、冷凍保存しておくと、お味噌汁や炒め物の具材としてササッと使えるのでとても便利ですよ♪