種の発芽率を上げる方法は5つ!有効期限や袋の情報や発芽率が高い種についても紹介♪
種って、植える時期が少し遅れてしまうと発芽しないときがよくあるのよね…。
種を植える時期(温度)は発芽率を上げるのに大切な条件ですよ。
この記事では、種の発芽率を上げる方法について詳しく解説していきます。合わせて、以下の内容についても紹介していきますよ。
- 種の発芽率には有効期限がある?
- 発芽率は種の袋のどこに書いてある?
- 発芽率が高い種は?
- いちごやパキラの発芽率はどれくらい?
「発芽率を上げる方法」を知っておくと発芽率がぐっと上がります。種まきの前にササッと確認しておきませんか♪
種の発芽率を上げる方法
種の発芽率を上げる方法ってあるのかしら?
ありますよ♪種の発芽率を上げるには以下の5つに注意して種まきを行ってください。
- 種の発芽の条件に合った温度で植える
- 種の発芽の条件に合った量の土をかぶせる
- 種の発芽の条件に合った水やりを行う
- 種の発芽の条件に合った酸素を供給する
- 種を植えた際に足で踏む
1.種の発芽の条件に合った温度で植える
種にはそれぞれ発芽に適した温度があります。ですので、その条件に合った時期や環境で種まきを行うと発芽率が上がります。
発芽に適した時期や温度は、下の画像のように種の袋の裏に書かれていることが多いです。
種は直接土にまくよりも、ポットや育苗トレーなどで苗を育ててから畑に移植するのがおすすめです。
育苗トレーやポットに種まきを行うと、思わぬ天候の変化で種が流れてしまったり、発芽しなかったりするのを予防できますし、元気な株を選んで定植することができます。
2.種の発芽の条件に合った量の土をかぶせる
種には発芽の際に日光が必要なもの(好光性種子)と必要でないもの(嫌光性種子)があります。
ですので、種まきの後、その種に合った土の量をかぶせることで発芽率を上げることができます。
かぶせる土の量は、下の画像のように種の袋の裏に書かれています。種まきの前によく確認しておきましょう。
下の表に好光性種子と嫌光性種子をまとめました。こちらも合わせて参考にしてくださいね。
好光性種子 |
ブロッコリー/キャベツ/レタス/春菊/ミツバ/人参/シソ |
嫌光性種子 |
大根/玉ねぎ/ニラ/ネギ/トマト/ナス/スイカ/かぼちゃ/きゅうり |
また、未熟な堆肥を土に混ぜ込んですぐに種まきをしてしまうと、種が腐ってしまう可能性があります。
ですので、土の準備は種まきの時期までに計画的に終わらせておきましょう。
3.種の発芽の条件に合った水やりを行う
種の発芽には条件に合った水やりを行うことで発芽率を上げることができます。
水をやり過ぎて土が常にビショビショの状態では種が腐ってしまいますし、土が乾燥し過ぎると種の活動が停止してしまいます。
基本的に、水やりは朝にしっかりと行い、乾燥している様子ならば、昼頃にもう一度軽く水やりを行う程度にしましょう。
※夕方に土がビショビショの状態だと、種や根が呼吸できずに活動を停止してしまう可能性があります。夕方にはある程度土が乾いた状態になるように水やりを調整しましょう。
特に大粒の種は腐りやすいので、種まきの際にはできるだけ水はけのいい土を選んでください。
育苗トレーで苗を栽培している場合は土がすぐに乾いてしまいます。ですので、発芽するまで不織布などをかぶせておくと安心ですよ。※好光性種子はできるだけ薄い不織布をかぶせるようにしましょう。
4.種の発芽の条件に合った酸素を供給する
種は呼吸をしています。ですので、種が必要としている酸素をきちんと供給できる環境を作ることで発芽率を上げることができます。
※必要とする酸素量は植物の種類によって異なります。
酸素の供給量は「かぶせる土の量」「水やりの量」「使用する土の水はけ具合」などで左右されます。
基本的に種の袋の裏に書いてある育て方に従って栽培すれば、酸素の供給量を満たしています。
※種を水につけっぱなしにしておくと、呼吸ができずに活動が止まってしまう可能性が高くなりますので注意してください。
5.種を植えた際に足で踏む
種まきをしたら、その場所を足で踏むと種が発芽しやすい環境になります。そのメカニズムは以下の通りです。
- 種を植えた場所を足で踏む
- 土の表面が踏み固められる
- 毛細管現象により土の表面に水分が吸い上げられる
- 土の表面の水分が長く維持される
- 種の発芽に適した水分が維持されるので発芽しやすくなる
発芽までに時間がかかる野菜(ごぼう/人参/ゴーヤ)や好光性種子(シソ/春菊/コスモス)に特に有効な方法ですよ。
ポットや育苗トレーにまく場合は手で押さえると同様の効果があります。
「種の発芽率を上げるために、まく前に水につけるといい」っておばあちゃんが言ってたわ。それは、本当?
タキイネット通販によると「種の発芽率を上げるために水につけるのはおすすめできません」とのことです。
水につけてしまうと、病気を予防するための薬が流れてしまったり、種が呼吸できずに発芽できなくなったりしてしまいます。
また、種苗会社で発芽率を上げるための加工をすでに行っているので、そのままでも発芽率は十分に高いですよ。
種の発芽率には有効期限がある!
種の発芽率って有効期限があるのかしら?
種の発芽率には有効期限がありますよ。下の画像のように袋の裏に記載されていることが多いです。
種は有効期限が過ぎたからといって発芽率が0%になるわけではありません。
しかし、有効期限が過ぎた種と過ぎていない種を比べると、有効期限を過ぎた種の方が発芽率が低く、芽が出る時期がバラバラであることが多いです。
また、有効期限が過ぎていなくても、種の保存環境が悪い場合は、発芽率が下がってしまう可能性があります。
そのため、種は湿度と温度が低い暗い場所に保管しておくのがおすすめです。お家では、冷蔵庫での保管が一番簡単で確実ですよ。
開封して残ってしまった種は、袋をしっかりと密封して冷蔵庫で保存し、できるだけ早く使い切ってしまいましょう。
種の有効期限は、品種によって長いもの、短いものがあります。
下の表に種(野菜)の有効期限の目安をまとめました。合わせて参考にしてくださいね。
有効期限が4年以上 |
きゅうり/かぼちゃ/スイカ/ナス/トマト など |
有効期限が2~4年 |
そら豆/いんげん/えんどう豆/ごぼう/大根キ/ャベツ/白菜/ほうれん草 など |
有効期限が1~2年 |
しそ玉/ねぎ/ネギ など |
発芽率は種の袋をチェック!袋には種の情報がたくさん!
種の発芽率ってどうやって調べればいいのかしら?
発芽率は種の袋に記載されていますよ。下の画像のように袋の裏に載っていることが多いです。
袋には発芽率以外にも種の情報がたくさん書かれていますよ。
- 製品ロット
- 生産地
- 内容量
- 有効期限
- 発芽率
- 薬剤処理の情報
1.製品ロット
いつどこで誰が製造し出荷した商品か追跡できる番号です。
もし、種に問題があった時にすぐに調査できるようにこの製品ロットが記載されています。
2.生産地
種を生産した国の名前や地域の名前が書かれています。
種の生産地は海外が多いです。その理由はこちらの記事で紹介していますよ。合わせて参考にしてくださいね↓↓
3.内容量
袋にどれくらいの種が入っているか記載されています。
ベビーリーフなど種をばらまくものは〇〇ml、ナスなど1株ずつ苗を作って定植するものは〇〇粒と書かれていることが多いです。
4.有効期限
種を適した環境で保存した際に発芽を維持できる期間の目安です。種苗法により、発芽検査から1年間と定められています。
5.発芽率
決められた条件の検査を行ったときの種が発芽する確率です。
種苗法で品目ごとに発芽率の基準が定められており、基本的にその基準を満たした種だけが製品として出荷されています。
6.薬剤処理の情報
一部の種の袋には、種にどのような薬剤処理を行ったのかを明記している場合があります。
ダイソーの種には「食用として食べないでください」とだけ書いてありました。
発芽率が高い種は?いちごやパキラの発芽率を紹介!
発芽率が高い種って何かしら?
発芽率が高い種は以下の通りですよ。野菜は「発芽率が高いか?」よりも「育てやすさ」で種を選んでいる方が多いです。
発芽率が高い花の種
- 朝顔
- ひまわり
- スイートピー
- かすみ草
- ストック
- 金魚草
- なでしこ
- アスター
- スターチス など
育てやすい野菜の種
- 葉野菜(バジル/二十日大根/レタス/小松菜/ほうれん草 など)
- 根野菜(人参/大根 /ラディッシュ など)
粒の小さい直播(じかまき)できる種は、パラパラと適当にまいておけば、少し発芽率が低いものでも十分な量発芽します。
葉野菜はパラパラとまく種が多く、収穫までの栽培日数が短いので始めて家庭菜園を始める場合におすすめの野菜です。
草抜きの手間や、害虫の防除の手間もあまりかかりません。
トマト、きゅうり、ナス、ピーマンなどは発芽率の高い種を使っても、定植できる苗に育つまでのこまめなお世話が必要です。
ですので、家庭菜園に慣れるまでは、苗を購入して定植した方が手間が少なく、たくさん実を収穫できますよ。
いちごやパキラの発芽率ってどれくらいなの?
苗を購入して育てることが多いいちごやパキラの発芽率は以下の通りですよ。
さくらんぼやクレマチスの発芽率についても調べてみました。
- いちご:60~70%
- クレマチス:発芽率はかなり低い
- さくらんぼ:発芽率はかなり低い
- パキラ:ほぼ100%
四季なりいちご(ワイルドストロベリー)の種やクレマチスの種(発芽日数が短い品種)はネット通販で種が販売されています。
あまおうや恋みのりなどのスーパーで販売されているいちごは、ランナーで苗を作ります。
いちごのランナーについては以下の記事を参考にしてくださいね↓↓
あまおうは、福岡以外での栽培が法律で禁止されています。詳しくはこちらの記事で解説しています↓↓
さくらんぼは、発芽しても実が採れるまでに病気にかかってしまうリスクが高いです。ですので、通常は病気に強い木に接木した苗を購入して栽培します。
パキラはネットで検索してみると発芽率100%の方が多くいます。種はラクマやメルカリなどで購入できますよ。
まとめ
- 種の発芽率を上げる方法は温度やかぶせる土の量などを4つのことを適切にすること
- 温度や土以外で種の発芽率を上げるには植えた場所を踏むこと
- 種の発芽率には有効期限があり一般的には袋の裏に書かれている
- 種の袋の裏には発芽率や生産地、内容量などさまざまな情報が書かれている
- 発芽率の高い花の種は「朝顔」「ひまわり」などがある
- 野菜は「発芽率」よりも「育てやすいか?」を意識して種を選ぶのがおすすめ
- いちごやパキラの種はそこそこ発芽率が高いがクレマチスやさくらんぼの種の発芽率は低い
種の発芽率を上げる方法5つ!しっかりと押さえて発芽率アップを目指すわ♪
A子さんのように悩んでいたあなたもぜひ試してみてくださいね♪
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