いちごのランナーはどれ?枯れる原因は?植え方や切る位置も図解で紹介

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A子疑問
A子さん

いちごは「ランナーで来年用の苗が作れる」らしいのよね。でも、いちごのランナーってどれかしら?

確かに「いちごのランナーで苗が作れる」と言われても、A子さんのように「そもそも、ランナーってどれ?」という疑問が湧きますよね。

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いちこ

私は、農業の勉強をする前まで「ランナー」という存在すら知りませんでした(笑)

いちごのランナーとは、葉と同じところから伸びてくる蔓(つる)のような部分のことです。

春先や秋に、いちごが子孫を残そうとしてニョキニョキと大量に伸びてきます。

「ランナー」がどれか分かれば、それをポットに植えて育てることで来年の苗を買わずに済みますよ。

この記事では「ランナーの植え方」や「ランナーの切り方」「ランナーや葉が枯れる原因」なども紹介しています。

今すぐにこの記事を読んで、来年用のいちごの苗の準備に取り掛かりましょう!

iino

いちごのランナーはどれ?ランナーとは?

A子困った
A子さん

「ランナー」でいちごの苗を育てたいけれど、どれか分からないわ…。

A子さん、安心してください。いちごのランナーは、一度見てしまえば簡単に見分けられますよ。

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いちこ

ここからは「いちごのランナーはどれか?」を、写真や図を使って解説していきます。

ランナーは蔓(つる)のように伸びている部分 

イチゴのランナーは蔓(つる)のようにひょろっと伸びている茎の部分です。

下の写真を参考にしてくださいね。すごく特徴的なので、すぐに見分けられるようになります。

これでもう「ランナーどれ?どれ?」と悩まなくて済みますね♪ランナーは、株元の葉っぱと同じ部分から生えてきますよ。

春過ぎと秋ごろにニョキニョキと大量に生えてきます。1株で15本くらいランナーを出す株もいますよ。

ランナーとは「ほふく茎」のこと

イチゴのランナーとは「ほふく茎」のことです。「ほふく枝」とも呼ばれていますよ。

地面を這(は)うように伸びていくことから、このような名前がついたのでしょう。 

ランナーとは、いちごが繁殖するために作った子株のことです。

ほったらかしておくと、子株から孫株、孫株からひ孫株を出し、下の図のようにどんどん伸びていきますよ。

いちご農家は、子株を「太郎株」、孫株を「次郎株」、ひ孫株を「三郎株」など、わかりやすいように呼びます。

私もよく「太郎さん」「次郎さん」と愛着を込めて呼んでいます(笑)

ポットに植えてきちんと世話をしてあげれば、次の春にたくさんのイチゴを収穫できる苗になりますよ。 

いちごのランナーの増え方はピンを使って!

A子疑問
A子さん

いちごのランナーの植え方はどうすればいいのかしら?

ランナーは、そのままにしておけば、土に着いた時点で根を生やし定着してしまいます。

来年のいちご用の苗として育てたい場合は、ポリポットなどに誘導し定着させましょう。

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いちこ

植え方はとても簡単です。ここからは「ランナーの植え方」について説明していきますよ。

「ポットに植えた方がいい理由」「苗として利用するのはどの株がおすすめ?」なども解説していきます。

植え方は土にピンで固定するだけ

ランナーの植え方は、下の写真のように、少し根のコブが出てきた状態のものを、U字のピンでグラグラしないように固定するだけです。とても簡単ですね。

植えるタイミングは、根のコブが出始めた時です。

植える際は、いちばん外側の葉を1周分剥(は)いであげてくださいね。根が生えやすくなりますよ。

ピンで固定する際は、親株側のランナーを下の図のように固定してください。

この時、「クラウン」が土に埋もれないように固定してください。クラウンについては後述で説明していますので参考にしてくださいね。

ピンは下の写真のようなプラスチック製のもの(ランナーピン)が販売されています。

ランナーピンがない場合は、「麦わら」や「細い針金」などでも代用できますよ。

ランナーは、土に置いておくだけでもゆっくりと根付きますが、ピンで固定する方が早く確実です。

固定する時はクラウンが土に隠れないように注意する 

ランナーの植え方で最も注意すべき点は「クラウン」が土に隠れないように植えること」です。

クラウンとは下の図のような葉っぱやランナーが生えてくるか株本の部分です。

よく見ると、王冠(クラウン)のような形をしていますね。

クラウンが土に隠れてしまうと、その後の成長スピードが遅くなったり、病気にかかる可能性が高くなったりします。 

また、いちごの根はクラウンを土に引き込みながら成長しますので、固定する際に土に隠れてしまうと、どんどん土に埋もれていきます。

そのため、ランナーを固定する際はクラウンが地上に出るように植えましょう。

ポットに植えて定植まで管理するのがおすすめ

ランナーはポリポットに植えて、定植時期まで管理するのがおすすめです。

ポットに植えるのをおすすめする理由は以下の通りです。

  • ランナーを切った後に持ち運びが簡単にできる
  • 病気のリスクを下げられる 

ランナーを切った後持ち運びが簡単にできる

イチゴは暑さが苦手な植物です。苗の定植時期は9月中旬頃なので、暑さが苦手でも頑張って夏を越さなければいけません。

ポットに植えて管理をすれば、暑い時間帯は日陰に持っていくなど暑さ対策が簡単にできますよ。

病気のリスクを下げられる

イチゴは水やりの際に跳ね返ってくる泥水が原因で病気になります。

ポットに植えて管理してれば、畑に直接植えるよりも泥はねを受けるリスクが少なくなりますよ。

ただ、ポットで管理する場合は、土が乾きやすいのでこまめに水をあげてください。

特に、夏場は3~4回/日水をあげないとすぐに元気がなくなります。 

苗として利用するのは次郎株と三郎株が最適

苗として利用するランナーは、次郎株と三郎株が最適です。

次郎株と三郎株の中でも元気なものを選びましょう。

太郎株をおすすめしない理由は、親株から最も近い株であるため「親の病気を継ぎやすい」 「成長が不安定」などのリスクが高くなるためです。

逆に、四郎株は定植する時期までに十分に成長できない可能性があります。

これらの理由から、イチゴの収穫用の苗には「次郎株」か「三郎株」を使うのがおすすめです。 

いちごのランナーを切る位置は親株側を長めに残す

A子疑問
A子さん

イチゴのランナーを切る位置はどこかしら?

イチゴのランナーを切る位置については、特別な決まりはありません。

ただ、実ができる向きは決まっています。そのため、その向きがわかるように切る位置を調節しておくと安心ですね。 

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いちこ

ここからは「一般的なランナーの切り方」と「ランナーを切るタイミング」についてを説明していきます。

ホームセンターで売られているイチゴの苗も大体この切り方ですので、参考にしてくださいね。

一般的なランナーの切り方 

一般的なランナーの切り方は、下の図のように「 親株側を長めに、反対側を短めに」残して切ります。

「どうして左右の長さを変えるの?」と疑問に思いますよね。実は、いちごができる向きは、下の図のように決まっています。

ランナーを切るときに、左右の残す長さを変えておけば、どちらに実がなるのかすぐに判別できますね。

定植する際は、実が収穫しやすいように植える向きを調節してくださいね。 

切るタイミングはしっかり活着した時

ランナーを切るタイミングは「ランナーがしっかり根付いて(活着して)いることを確認してから」にしましょう。

元気なランナーであればピンで固定してから2週間ほどで活着します。

葉っぱを持ち揺らしてみて、クラクラしなければ大丈夫ですよ。この頃は葉っぱが4~5枚出ている状態です。

元気がないもの(葉の色が他より薄いもの、枯れているもの)は、この時点で苗候補から外しましょう。

「育てているうちに元気が戻るかな」と思って残しておくと、実は病気で他の元気な苗にも感染して全滅なんてことにもなりかねませんよ。 

いちごのランナーや葉が枯れる原因は?

A子困った
A子さん

いちごのランナーがいくつか枯れているのだけれど、どうしてかしら?

いちごのランナーや葉が枯れる原因はさまざまです。

病気や害虫によって、枯れる症状が少しずつ異なるので、まずは枯れている部分を観察しましょう。

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いちこ

ここからは、いちごのランナーや葉が枯れる原因について解説していきます。
一覧表があるので、枯れているランナーや葉の状態と照らし合わせてくださいね。

ランナーや新芽が枯れる・状態が悪い場合

目枯病

芽枯病は土壌の菌が多くなりすぎていることで発生します。未熟な有機物が多い土(ビートパルプやヤシ殻など)を使っている場合に発症しやすい病気です。

また、水のやりすぎで土の湿度が高く、菌が繁殖しやすい環境になっている可能性があります。

水は「夕方には土が程よく乾いている状態」を目安にあげてくださいね。

炭そ病

炭そ病は、危険度Sランク級の危険な病気です。いちごにこの病気が発症してしまうと、もうどんな薬を使っても回復しません。

厄介なのが、その感染力の強さです。水やりのときの水跳ねで隣の元気な株にも感染してしまいます。

私はまだ炭そ病の株を見たことがないのですが、いちご栽培の先輩の話によると「炭そ病の株は素人が見てもヤバいとわかるくらい黒ずんで元気がない」とのこと。

「ヤバそうだな」という株を見つけたらすぐに抜いて(できれば周りの株も抜いてください)、ビニール袋に密封し処分しましょう。

ホコリダ二

ホコリダニは肉眼で確認するのはかなり難しいダニです。

このダニは芽部や幼葉など柔らかい部分に被害を与えるので、その辺りが集中的に枯れ始めた場合は、ホコリダ二も原因の一つとして考えてくださいね。

一部の葉が枯れる・状態が悪い場合

肥料不足

いちごの葉の色は濃い緑色が正常です。枯れてはいないけど薄く黄緑色になってきたら肥料の効果が切れてきたサインです。

少し肥料を足してあげましょう。肥料は、液肥よりも粒状のもののほうが持続効果があるのでおすすめです。

萎黄病(いおうびょう)

萎黄病も炭そ病と同じくらい危険な病気です。萎黄病が疑われる株は炭そ病のときの対処と同じように「見つけたらすぐに処分」です。

いちごの葉は、ほぼ同じ大きさの葉が3枚セットで生えています。

しかし、萎黄病にかかっている株の葉は1~2枚の葉が不自然に小さいです。

このような状態で、株に段々と元気が無くなってきたら萎黄病を疑ってください。

根腐れ

根腐れは葉の末端から中心に向かってかれていきます。株全体にも元気が無くなっていきます。

原因は「菌」「肥料のやり過ぎ」「水のやり過ぎ」などさまざまです。

引き抜いてみると根が黒っぽく変色しているのが確認できますよ。

この株も、他の株への感染防止のために処分した方がいいでしょう。

じゃのめ病

蛇の目状の枯れている斑点がたくさん出てきた場合は、じゃのめ病の可能性があります。

初期症状であれば、症状が出ている葉を取り除いて、薬剤を散布することで回復しますよ。

全体的に枯れる・状態が悪い場合

水不足

意外とよくある原因として挙げられるのが「水不足」です。

水やりをきちんとしているつもりでも、葉にはじかれて「根本の土まで水が届いていなかった」なんてことがよくあります(私もよく夫に注意されます(笑))。

初期症状は、株全体がクタッとヘタレます。まずは、きちんと根元まで水がかかっているかチェックしてくださいね。

ランナーや葉が枯れる原因をサッと紹介してきました。しかし、実際に症状を見て何が原因なのか判断するのにはかなりの経験が必要です。

まずは以下のことをできるだけ実践して、いちごのランナー株が調子を崩さないようにお手入れをしてあげてくださいね。

いちごのランナー株が枯れるのを防ぐ方法
  • 風通しのよい管理をする
  • 水はけのいい土を使う
  • 水や肥料の量は適量を心がける
  • 病気予防の農薬散布を定期的に行う

※肥料は説明書きをよく読んで使用しましょう。
※農薬は使用回数が制限されている場合もあります。説明書きをよく読んで使用してください。

まとめ

  • いちごのランナーは「ほふく茎」という蔓(つる)のように伸びてくる茎の部分のこと
  • いちごのランナーはいちごが子孫を残すために作る株のこと
  • いちごのランナーの植え方は「ピン」を使って固定するだけ
  • いちごのランナーを植える際は「次郎株か三郎株を利用する」「ポットに植える」などいくつか注意点がある
  • いちごのランナーを切る位置は一般的に親株側を長く残すように切る
  • いちごの実がなる向きは親株と繋がっていたランナーの反対側と決まっている
  • いちごのランナーや新芽が枯れる原因は水不足や病気、害虫など原因はさまざま
A子ニコ
A子さん

ランナーがどれか分かったし、植え方も切り方も分かったからもうバッチリね。
さっそくランナーを植えて来年のいちごの苗を育てましょう♪

自分で育てた苗でいちごができるなんて、すごくワクワクしますよね。

元気な親株であれば1株で10~15本のランナーが生えてきますよ。

これだけ苗候補があれば、来年はいちごの苗を買わなくて済みます♪

タカ
いちこ

ぜひ、ランナーからの苗作りにチャレンジしてみてくださいね。