パプリカは収穫後に追熟できる!そのままおいておくと越冬できるのか?切り戻しや抜き取る時期や後作に相性のいい野菜も紹介♪
パプリカは完全に色が付くまでにかなり時間がかかるのよね。収穫後に追熟できるなら早めに収穫して次の実を育てることができるわ♪
そうですね。早めに収穫することで株への負担を軽くできます。
この記事では、パプリカを収穫後に追熟するやり方について詳しく解説していきます。また、合わせて以下の内容についても紹介していきますよ。
- パプリカは越冬できるのか?
- パプリカの切り戻しのやり方
- パプリカを収穫後に抜き取る時期はいつ?
- パプリカの後作として相性のいい野菜は?
栽培に慣れないうちは完熟の実が数個しか収穫できないパプリカ。早めに収穫し追熟させることで、収穫量を増やすことができますよ。
パプリカを収穫後に追熟するやり方
パプリカは収穫後に追熟できるのかしら?
パプリカは収穫後に保温と光をあてることで追熟できますよ。追熟の手順は以下の通りです。
- 50~80%着色したパプリカを収穫する
- 収穫後のパプリカをビニール袋に入れる
- 蛍光灯や太陽の光にあたる場所に置く
- 3~4日ほどできれいに色が付く
※下の写真は、神奈川県農業技術センターのレポートに載っていた色が付く前(追熟前)と色が付いた後(追熟後)のパプリカの写真です。
引用:神奈川県農業技術センター
URL:https://www.pref.kanagawa.jp/documents/27462/701759.pdf
※収穫後のパプリカの追熟に適した温度は15〜20℃です。
※収穫後のパプリカの追熟のスピードは追熟条件や品種によって若干異なります。
※追熟の途中でパプリカがシワシワになってきたら、追熟はあきらめて食べるようにしてください。
神奈川県農業技術センターのレポートによると30~50%色が付いた状態で収穫し、追熟させると「80~100%色が付く」とのことでした。
ですので、追熟で完全に色を付けたい場合は50%以上色が付いた時に収穫するのがおすすめですよ。
パプリカは開花してから収穫するまでに2か月ほどかかる野菜です(ピーマンの2〜3倍の栽培期間が必要です)。
「栽培に慣れないうちは一株で2〜3個の実が収穫できればいい。」と言う人もいるほど。
上述したように、5〜8割ほど色が付いたら収穫し、追熟させることで株への負担が減るので、収穫量を増やすことが可能です。
たくさん収穫し過ぎた場合は、新聞紙に包んで冷蔵で保存(10日〜14日)、または切ってジップロックに入れ、冷凍で保存(約1か月)できます。
パプリカは根を元気に育てることで、株が元気になり収穫量が増えます。【こっこりん】は根を元気にするだけでなく、パプリカの根こぶ病予防にも効果的な肥料ですよ↓↓
パプリカは収穫後そのまま越冬できる?
収穫後のパプリカをそのままにしておくと越冬できるのかしら?
収穫後のパプリカはきちんと管理すれば越冬できますよ。ですが、そのままでは越冬は厳しいです。
収穫後のパプリカを越冬させる方法は以下の通りです。
- パプリカの株を切り戻す(枝や葉をバッサリと切る)
- 株を掘り起こして根の先を全体的にカットする
- ポットに移し替えて5℃以下にならないように室内で管理する(日中は日当たりのいい場所に置いておく)
- 土が乾いたら軽く水やりを行う
- 苗が成長を始め、ポットが狭くなったら広い場所に植え替える(鉢やプランターの目安は『30cm/一株』『45L以上/二株』です)
※切り戻しをしてポットに移し替えた後のパプリカのイメージは以下の図のようになります。
※越冬させるパプリカの株は元気なものを選びましょう。
※パプリカは5℃以下になると枯れ始めます。
※パプリカは連作を嫌います。ですので畑の場所選びには気をつけてください。プランター栽培の場合は毎年土を交換するか消毒したものを使いましょう。
水やりのタイミングの見極めはなかなか難しいです。やり過ぎると根が腐れるし、足らないと枯れるし…。
そんなときは【サスティー】を設置しておくと水やりのタイミングが一目でわかり「水をやるべきか、やめておくべきか…。」と悩む時間を節約できますよ↓↓
ネットで検索してみると、パプリカの越冬に挑戦されている方が結構いらっしゃいました。
ポットで管理すれば場所を取りませんので、試しに1~2株チャレンジしてみると面白いですよ♪
パプリカの切り戻しのやり方
パプリカの切り戻しってどうやるのかしら?
パプリカの切り戻しの作業は以下のように行います。
夏場「株の元気がなくなってきたな…。」と、思ったらやってみてくださいね。
- 黄色くなった葉を切り取る
- 土の表面に一握り分の発酵油粕をパラパラとまく
- バーク堆肥を2cmほどの厚さで敷く
- 8月中は毎日水をたっぷりと与える、9月からは土の表面が乾いたらたっぷりと水をやる(水やりは午前中に行うのがおすすめ)
※パプリカの水やりは根元だけにしましょう。葉に水をかけると病気になるリスクが上がります。
発酵油粕は、窒素を多く含んでいる肥料です。切り戻しの際にまいておくと疲れ気味のパプリカの株の成長を助けてくれます。
バーク堆肥は土の乾燥予防や水の跳ね返り予防(病気予防)になります。マルチや敷き藁(わら)でも同様の効果がありますよ。
このようにパプリカの切り戻しの作業を行うことで、夏の間に疲れた株がリフレッシュし、元気を取り戻します。
「株が疲れ気味かな?」「成長が遅くなったかな?」と感じたときはぜひ試してみてくださいね。
パプリカを収穫後に抜き取る時期はいつ?
収穫後のパプリカを抜き取る時期っていつ頃かしら?
収穫後のパプリカを抜き取る時期は以下の2パターンが多いです。
- 9月頃:秋野菜を植える場合
- 12月頃:ギリギリまでパプリカを収穫する場合
●9月頃:冬野菜を植える場合
冬野菜を植える場合は、土の準備のため、9月頃にはパプリカを抜き取りましょう。
パプリカを抜き取る際に、よく観察して頂きたいのが「パプリカの根」です。
抜き取ったパプリカの根に以下のようなコブができている場合は、パプリカを植えていた土に「ネコブセンチュウ」が住みついている可能性が高いです。
引用:マイナビ農業
URL:https://agri.mynavi.jp/2021_02_26_148017/
「ネコブセンチュウ」が住みついている土は、次の野菜を植える前に消毒する必要があります。
消毒しないまま次の野菜を植えてしまうと「野菜に元気がない」「野菜が枯れてしまった」など、上手く栽培できないリスクがグッと上がってしまいます。
「消毒はめんどくさい」「次の野菜を早く植えなければならない」というあなたには「こっこりん」という肥料がおすすめです。
「こっこりん」には野菜の根の成長を促進してくれる働きがあります。この働きによって野菜の根がネコブセンチュウに負けないくらい強くなりますよ。
さらに、ネコブセンチュウを食べてくれるセンチュウを増やす作用もあります。
●12月頃:ギリギリまでパプリカを収穫する場合
パプリカは条件がいいと12月頃まで収穫が可能です。ですので、畑のスペースに余裕がある場合は、ギリギリまで収穫を楽しんで抜き取るのもありですよ。
最後の実(9月下旬~10月頃に咲いた花)を多めに残し、早めに収穫し追熟させると収穫量が増えますよ。
パプリカの後作として相性のいい野菜を紹介!
パプリカの収穫後の後作に相性のいい野菜は何かしら?
パプリカの収穫後の後作として相性のいい野菜は「科」の異なる野菜です。具体的には以下のような野菜ですよ。
ヒルガオ科
- さつまいも
ヒガンバナ科
- 玉ねぎ
- らっきょ
イネ科
- とうもろこし
ウリ科
- ズッキーニ
- かぼちゃ
- きゅうり
- ゴーヤ
アブラナ科
- ブロッコリー
- キャベツ
- かぶ
- チンゲンサイ
- 白菜
- 大根
※ピンク色の野菜は、連作障害が出にくい野菜ですので特におすすめです。
逆に、後作としておすすめできない野菜は、パプリカと同じナス科の「じゃがいも」「トマト」「ナス」「唐辛子」などです。
上記で紹介したパプリカと同じ科の野菜を植えると連作障害のリスクが高くなります。
ですので、パプリカの後作には、異なる科の野菜を植えるのがおすすめですよ。
※野菜の種類によっては、連作障害を予防するために5〜7年栽培期間を空ける必要があります。どのような野菜を植えたのか記録を残しておくと安心です。
まとめ
- パプリカは収穫後に15~20℃で保温し光をあてることで追熟できる
- 収穫後のパプリカを追熟させる場合は50~80%色が付いたものだとほぼ100%きれいに色が付く
- 収穫後のパプリカの苗はきちんと管理してあげれば越冬できる
- パプリカの切り戻しは黄色い葉を切り取る程度で大丈夫
- パプリカを抜き取る時期は夏の終わりごろ~12月ごろが一般的で次の野菜の栽培計画に合わせて抜き取るといい
- パプリカの後作としておすすめの野菜は「ヒルガオ科」「ヒガンバナ科」「イネ科」などの「科」が異なるもの
今年はパプリカを早めに収穫して追熟させましょう。収穫量アップ頑張るわ♪
お料理を赤や黄色で楽しく彩ってくれるパプリカ♪ぜひ1~2株チャレンジしてみてくださいね。
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