おおまさりを栽培するときの失敗の例を3つ紹介!対策はこれでバッチリ!落花生の肥料は何がいいのかや株間についても解説♪
落花生のおおまさりを栽培する際によく見られる失敗は、以下の3つです。
- 収穫できる莢が少ない
- ネズミに食べられた
- 虫に食べられた
この記事では、上記のおおまさり栽培の失敗に関して、理由や対策をより詳しく解説していきます。
合わせて「落花生の肥料は何がいいのか?」「株間はどれくらい取ればいいのか?」「土寄せのやり方は?」についても解説していきますよ。
これらの失敗例を教訓として、あなたも自慢の落花生を収穫しましょう!
おおまさりを栽培する際の失敗を3つ紹介
落花生(おおまさり)を栽培するときによくある失敗例が知りたいわ。
落花生(おおまさり)を栽培するときによくある失敗例は以下の3つです。
- 収穫できる莢が少ない
- ネズミに食べられた
- 虫に食べられた
ここからは、落花生(おおまさり)を栽培する際の上記の失敗例3つについて、原因や対策を詳しく解説していきます。
「落花生の栽培に失敗してしまった原因を知りたい」「落花生を栽培する際の失敗例について予習しておきたい」というあなたは、ぜひ参考にしてくださいね。
1.収穫できる莢が少ない
「おおまさりの株を引き抜いてみたら莢が全然付いていなかった…。」という失敗は、ネットでもチラホラと話題に挙がっています。
「収穫できる莢が少ない」という失敗の大きな原因は、以下の4つが考えられますよ。
- 苦土石灰が少ない
- 窒素が多い(窒素分の多い肥料を使った)
- 土壌が粘土質で花柱が土に潜れない
- 土寄せが十分でなかった
● 苦土石灰が少ない
落花生(おおまさり)は苦土石灰(カルシウム)が少ないと、収穫できる莢が少なくなります。
莢や実の成長には、カルシウムが必要です。
ですので、土作りの段階で、苦土石灰をしっかりとまいておかないと、収穫した際に「エッ!?実が全然ついていない!」と、がっかりとした結果になってしまうので注意してくださいね。
● 窒素が多い(窒素分の多い肥料を使った)
落花生(おおまさり)は、窒素分が多い肥料を使うと収穫できる莢や実が少なくなります。
窒素分が多い肥料を使うと、葉ばかりが大きくなって、莢や実が大きくなりません。
ですので、落花生(おおまさり)栽培に使う肥料は窒素分が少ないものを使うようにしてくださいね。
下の画像のような、落花生専用の肥料を使うと調整が楽ですよ。
● 土壌が粘土質で子房柄が土に潜れない
落花生(おおまさり)は粘土質の土壌で栽培すると、子房柄が十分に土に潜れません。
その結果、莢が十分に成長できず収穫できる莢が少なくなってしまいますよ。
ですので、落花生を育てるのは、できる限り砂のようなさらさらとした土の場所を選ぶのがおすすめです。
● 土寄せが十分でなかった
落花生(おおまさり)は、子房柄が地中にしっかりともぐっていないと、莢や実が大きく育ちません。
子房柄を地中にしっかりと潜らせるために必要な作業が「土寄せ」です。
土寄せが十分でなかった場合は、収穫できる莢が少なくなってしまうので、注意してくださいね。
土寄せについては、後ほど詳しく解説していますので、そちらもぜひ参考にしてください。
2.ネズミに食べられた
落花生(おおまさり)は「ネズミに食べられて栽培に失敗した」という失敗例も、ネットでチラホラと挙がっています。
予防策としては、落花生の周りをネットや柵で囲って侵入を防ぐといいでしょう。
我が家では、下の写真のようにネズミが入ってこないようにハウスの入口をガードしてます。
ちょっとした手間ですが、これだけでネズミの侵入はほぼ防ぐことができています。
ネズミに落花生を食べられて、これ以上被害を増やしたくない場合は「早めに収穫する」「殺鼠剤を使用する」などの対策を検討しましょう。
畑で殺鼠剤を使用する場合は「農耕地専用」と、農薬登録してあるものを使うようにしてくださいね。
近所の猫や、他の野生生物が間違えて食べないように、毒餌箱などを使用することをおすすめします。
3.虫に食べられた
落花生(おおまさり)は、莢(さや)の部分をコガネムシの幼虫に食べられて、栽培に失敗することがあります。
予防策としては、土作りの際に使う堆肥を「完熟堆肥」にすることです。
未熟な堆肥を使うとコガネムシが発生しやすい環境になってしまいます。
ですので、使う堆肥は必ず完熟堆肥にしてくださいね。
コガネムシの幼虫はいちごの苗の根っこも食べます。すごい勢いで、根を食い荒らすので、十分に注意してくださいね。
落花生の株が1株だけ急にしおれてくる場合は、コガネムシの幼虫に根を食い荒らされている可能性がありますので、抜いてみてよく観察してみてください。
落花生の肥料は何がいい?
落花生の肥料って何がいいの?
落花生の肥料は、下の画像のような落花生専用の肥料を使うのがおすすめです。
落花生の成長に適した窒素、カリ、リンの配合になっていますし、落花生栽培の際の使い方が、パッケージの裏に分かりやすく書かれています。
初めて落花生を栽培する場合も「肥料は何がいいのかな?」「これくらいまけばいいのかな?」「いつ頃追肥すればいいのかな?」など、悩まずに使うことができますよ。
落花生は窒素を空気から取り込む能力があるため、窒素分が控えめの肥料を選ぶことがおすすめです。
窒素分が多すぎると、葉ばかりが成長して、莢(さや)や実の成長が悪くなります。
上記のような理由から、落花生の栽培に慣れていない間は、落花生専用の肥料を使うのがおすすめです。
おおまさりを栽培する際の株間は?
おおまさりを栽培する際の株間はどれくらいにすればいいの?
おおまさりを栽培する際の株間は30cmほどが適切ですよ。
株間が30cmよりも狭くすると「生育が悪くなる」「風通しが悪く病害虫が発生しやすくなる」などの問題が起こりやすくなります。
反対に30cmよりも広くすると「雑草が生えやすくなる」「土が乾燥しやすくなる」などの問題が起こりやすくなります。
ですので、おおまさりを栽培する際は適切な株間を確保するようにしてくださいね。
おおまさりの土寄せについて解説!
おおまさりの土寄せってどうやればいいの?
おおまさりの土寄せは栽培中に2回行います。土寄せのタイミングは、以下の通りですよ。
- 1回目の土寄せ:花が咲き始めた頃
- 2回目の土寄せ:子房柄がたくさん土の中にもぐった頃(1回目の土寄せから15~20日経った頃)
● 1回目の土寄せ:花が咲き始めた頃
落花生(おおまさり)の土寄せ1回目のタイミングは「花が咲き始めた頃」です。
この時に「追肥⇒中耕(落花生周辺の土を軽く耕す)⇒土寄せ(耕した土を株もとに寄せる)」を行います。
● 2回目の土寄せ:子房柄がたくさん土の中にもぐった頃
落花生(おおまさり)の2回目の土寄せのタイミングは、子房柄がたくさん土にもぐっている状態になった頃です。
子房柄とは、下の写真のように、花が咲いた後に土に向かって伸びるツルのような、根っこのような部分ですよ。
この子房柄の先に落花生が実ります。子房柄は1回目の土寄せから15〜20日経った頃にたくさん地中にもぐる状態になりますので、このタイミングで2回目の土寄せを行います。
子房柄をブチブチと、切ってしまわないように注意しつつ、株の上から土をかける感じで土寄せしてあげてくださいね。
以上が、落花生(おおまさり)の土寄せの方法です。
土寄せをしっかり行ってあげることで、落花生がたくさん大きくなるのを助けてあげる効果があります。
また、害虫や害獣から落花生を食べられるのを予防する効果もありますよ。
ぜひ、土寄せはしっかりとしてあげてくださいね。
落花生栽培の摘心はした方がいいのか?
落花生は摘心をした方がいいの?
落花生の栽培する際、摘心しなくても大丈夫ですよ。
千葉県の「おおまさりネオの栽培方法」やサカタのタネの「ラッカセイの育て方・栽培方法」などを、確認してみたところ「摘心をしましょう」という解説はありませんでした。
ですので、落花生栽培において摘心は必要ないと考えられます。
落花生栽培の場合は、摘心よりも土寄せの作業が大切です。
ですので、土寄せの作業の方をより丁寧にやってあげるようにしてくださいね。
収穫後の落花生の食べ方は、こちらの記事にまとめています。ぜひ参考にしてくださいね↓↓
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